投資家心理が悪化しましたが
朝方は、米アップルなどが時間外取引で上昇したことや円安ドル高基調を受けて小高く始まり、寄り付き直後には高値で+41円高の20706円まで上昇しました。
その後は、先物売りから下落に転じると、東証マザーズ指数の急落が投資家心理の重しとなって安値では-137円安の20527円まで下落しました。
売り一巡後は、日銀のETF買い期待などから下げ渋る場面もありましたが戻りは限定的で、主要企業の決算発表本格化や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子気分が強まり、大引けにかけて上値の重い展開となりました。
マザーズ上場のサンバイオが、再生細胞医薬品の臨床試験の不調を発表したのをきっかけに急落し、サンバイオと新薬を共同開発する大日本住友はストップ安水準まで売られて投資家心理を冷やしました。
東証1部の売買代金は2兆4810億円、騰落銘柄数は値上がり351銘柄、値下がり1730銘柄、日経225採用銘柄では値上がり55銘柄、値下がり163銘柄でした。
日経ジャスダック平均は続落、東証マザーズ指数は約1年ぶりの下げ幅で大幅反落しました。
日経平均のテクニカル指標は、総じて中立圏です。
きょうは上値の重さは意識されましたが、逆に下値では買いが入り、結果的には底堅い印象でした。
日米ともに企業決算の発表が続き、きょうまで開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちの部分もあって売買を手控える理由がありましたので、まずはFOMCの結果次第で、あす以降の目先の方向性が出そうです。
31日までの米中貿易協議の結果も気になるところではありますし、基本的にはやはり戻りがあれば利益確定売りを進めるのが無難だと思います。