テクニカル指標のなかには底値圏入りするものも出てきました
朝方は、米株国市場でハイテク株が下落したことを受け、東京市場でも半導体製造装置や電子部品株などが売られて安く始まりました。
またドル円が一時112円台後半まで円高ドル安に振れたことも嫌気され、自動車などの輸出関連株に売りが広がったほか、中国人民銀行による預金準備率引き下げを背景に8日の人民元が安くなって上海株が急落したことも投資家心理を冷やしました。
上海株が安寄り後に持ち直したことから、前引けにかけて下げ渋る場面もありましたが、後場は幅広い銘柄に売りが続き、大引け近くには安値で-341円安の23442円まで下落しました。
日経平均の23500円割れは9月18日の終値23420円以来となっています。
東京証券取引所の一部システムで障害が発生し、朝方は一部の証券会社で注文を受け付けできない状況となったことも、投資家の買い控えムードにつながりました。
東証1部の売買代金は3兆380億円、騰落銘柄数は値上がり247銘柄、値下がり1823銘柄、日経225採用銘柄では値上がり25銘柄、値下がり196銘柄でした。
ファーストリテが約25円、日経平均を押し上げた一方、ソフトバンクが約42円、東京エレクが約25円など押し下げています。
日経ジャスダック平均は5日続落、東証マザーズ指数は3日続落しました。
日経平均のテクニカル指標は底値圏入りするものが出始めました。
金曜日には10月限SQも控えているなか、荒れるSQ週らしい週明けの動きとなりましたが、さらなる下落があった場合には、25日線(今日現在:23343円)をひとつのメドとして、段階的に買い下がり始めてもいい水準までは来たと思います。
売り方の逆襲で意外安につながる可能性もありますので、余裕を持って23000円割れも想定しながら段階的に買い下がるイメージだと思います。