日経平均は続落となりましたが
朝方は、米国株高を受けて高く始まりましたが、高値警戒感が台頭するなか日米の長期金利が上昇し、債券と比べた株式の割高感が意識されて下落転換しました。
後場に入ると下げ幅を広げ、安値では-187円安の23923円まで下げるとその後も弱含みました。
終値ベースで心理的なフシ目の24000円を割り込むのは、9月27日以来5日ぶりです。
株価指標面で割高とされる水準まで上昇していた内需関連株を中心に利益確定売りが出ると、アジア株安や米国株時間外取引の下落も投資家心理の重しとなりました。
きのうの米長期金利が約7年3ヶ月ぶりの水準に上昇し、きょうの国内の長期金利も一時0.155%と2年8ヶ月ぶりの高水準を付けました。
日米の金利上昇を受けて、相対的な株の割高感が強まると警戒した投資家から利益確定売りが出た一方、運用環境が改善するとの思惑から銀行や保険などの金融株には幅広く買いが入りました。
東証1部の売買代金は3兆1077億円、騰落銘柄数は値上がり1236銘柄、値下がり800銘柄、日経225採用銘柄では値上がり116銘柄、値下がり105銘柄でした。
ソフトバンクが約16円、日経平均を押し上げた一方、ファーストリテが約20円押し下げています。
利益確定売りで日経ジャスダック平均は3日続落、東証マザーズ指数は反落しました。
日経平均のテクニカル指標はおおかたが中立圏まで低下しています。
きょうも一部のヘッジファンドが利益確定売りを出しているとの観測があり、上値を圧迫しました。
水準的にはまだ積極的に参加する位置ではないと思いますので、引き続き利益確定売りを進めながら、買いタイミングが来るのを待つのが無難だと思います。
ただ来週金曜日の10月限SQに向けて、もう一度高値を試しに行く可能性も出てきました。
おおまかなイメージで行くと、現在の水準よりも大きく上がるところでは売り上がり、逆に大きく下がるところでは買い下がる感じだと思いますが、先にどちらを試すのか非常に読みづらくなっています。
いずれにせよ現在の位置では積極的な売買はしない方がいいと思います。