上昇相場継続も利益確定の準備を
土日にこのような報道が出ると、金曜日のNYダウもこの材料は織り込んでいないため、その材料の株式市場への影響を最初に受けるのは週明け月曜日に始まる日本市場です。
週明けはまだ暴落か、と冷や冷やして週末を過ごした人も多かったかもしれません。
今週月曜日の寄付きにこのシリア攻撃の影響がどの程度あるかと注目しておりましたが、ふたを開けてみたら寄付きから高く始まり、その後も日経平均は上昇を続け22000円を越えてきました。
普通に考えれば戦争となったことで大幅な下落は避けられないと思うでしょうが、不思議なことにチャートは全く下落するような形にはなっていないため、暴落まではないだろうと思っていました。
むしろ大きく下げるようなことがあればそこからは急激にリバウンドするので買い場になると考えていました。
今回の件も実際には戦争が起きても株価は下がらなかったことから、すでにこの材料は事前に株価に織り込まれていたということになります。
株価は何かが起きて動くこともありますが、大抵の場合織り込まれてすでに株価が形成されているので、株価が先に動いてはじめて何が起きたかということがわかります。
つまり、この先何が起きるか材料を予測することには意味がなく、今のチャートや株価の動き自体を見ればその先に起きることが織り込まれているので、あれこれ考える必要はありません。
しっかりチャートを分析していくことが重要です。
さて、前置きは長くなりましたが、現在の日経平均は短期リバウンド相場が継続中です。
上値抵抗ラインに達していますが、そのラインに沿って上昇しているため、今取りうる最大限の強い動きをしていると言っていいでしょう。
この最終点が5/9前後で22600円になるため、目先はまだ短期的な上昇相場の流れに乗って行くのもいいかと思います。
しかし、これはあくまで最良のパターンになるので、実際にはその前に天井をつけることが多いので、やはりGW中は不規則な日程になりどちらに転ぶかわからないため、今週中にある程度利益は確定しておいた方かいいかもしれません。
もちろん、チャート上はGW明けまでは強い流れになるので、最良パターンの場合はGW明けに大きくギャップアップする可能性も十分あるため、この辺はリスクの取り方を判断して決めてもらえればと思います。
もし今週中に22500円~23000円あたりに達するようだと、先ほどの流れと逆でGW明けも上昇トレンドが継続することになるので、その際は持ち越しもいいと思います。
今週前半は特に強いと思うので、その時に日経平均がどこまで値を伸ばせるかを見てGW明け持ち越すかどうか判断しましょう。