電気興業［東１］（6706）が高値更新、楽天の携帯電話事業参入で恩恵

　電気興業［東１］（6706）は、前週15日に68円高の3065円と続伸、98円高の3095円と買われ11月29日につけた併合後の高値3060円を更新しました。楽天［東１］（4755）が携帯電話事業への参入。新たに通信設備を保有するＭＮＯ（Ｍｏｂｉｌｅ　Ｎｅｔｗｏｒｋ　Ｏｐｅｒａｔｏｒ）を開始。25年までに最大6000億円を調達し、基地局などに投資することからその恩恵を受けるとの期待感が高まっています。

　電気興業は、電気工事事業や高周波事業を運営していますが、携帯電話を中心とした各種移動通信のインフラ整備移動を行っていることが大きく見直されています。

　電波を扱う移動通信にとって、電波の送受信という最も重要な役割を果たすアンテナを開発・製作。コンサル設計・地質調査・行政対応から土木・外構・電気設備、鉄塔建設、アンテナ設置までトータルで基地局の建設工事を行っていますので、収益機会が増える見通しです。

　四季報新春号では、今３月期会社計画の上ブレ、来３月期営業利益２ケタ増益を観測していますので、買い安心を与えると思われます。

　ＰＢＲ0.86倍と割り負け、逆日歩のつく信用取組倍率0.70倍の好需給も後押しする形で上値追い姿勢を強めています。

　株価は、14年1月高値3875円からの調整が一巡し、レンジ上限の併合前の3月10日高値3090円を突破しています。月足では24か月移動平均線（2741円）をサポートしていますから、14年１月高値3875円を目指す展開が期待されそうです。

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