農業総合研究所が上場、OATアグリオ[東1](4979)は見直し余地拡がる

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最新投稿日時:2016/05/16 13:28 - 「農業総合研究所が上場、OATアグリオ[東1](4979)は見直し余地拡がる」(みんかぶ株式コラム)

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農業総合研究所が上場、OATアグリオ[東1](4979)は見直し余地拡がる

投稿:2016/05/16 13:28

 ●農業総合研究所が6月16日にマザーズに新規上場を予定

 前週5月13日に株式会社農業総合研究所がマザーズに新規上場承認と発表されました。上場日は6月16日を予定していますが、関連銘柄が見直されるか注目されます。

 農業総合研究所は、主に生産者及び農産物直売所と連携し、スーパー等の直売所コーナーで委託販売を行うための物流・情報・決済のプラットフォームを提供する農家の直売所事業を行っています。

 13日付の日本経済新聞朝刊が「政府は12日、農林水産業の輸出力強化ワーキンググループを開き、農林水産物・食品の輸出額を2020年までに1兆円に増やす輸出力強化戦略をまとめた。」と伝えていました。

 2015年の輸出額は7451億円。政府は16年に7000億円との中間目標を定めていましたが、1年前倒しで実現しており、環太平洋経済連携協定(TPP)の発効をにらみ、攻めの農業の体制を整えるとしています。

 また、「日本GAP協会」は、国際基準に沿った農産物の安全認証制度を9月から始める予定です。今の制度で設けている土や水、肥料の安全性、それに農薬の使用方法などおよそ120の審査項目に加え、国際基準作りに影響力を持つ団体が求める項目を増やし、水は水源までさかのぼって安全を確認すること、収穫や出荷に使う道具や容器が毒性のない素材で作られていることなど30項目を追加し、輸出の拡大を環境面で後押しすると見られます。

 農業総合研究所[東マ](3541)は、国内外問わず多様な農産物流通チャネルを構築し、海外輸出入、PB向け卸取引、EC販売、ギフト商材、加工流通等を通して、生産者直送農産物の流通拡大に貢献しているほか、農業参入企業や農産物直売所へのコンサルティングや6次産業化サポート等、農業に関わる生産、流通、販売をあらゆる切り口からコーディネートし、農業関連の経営支援、調査、ブランディング、講演を行っています。

 農業総合研究所[東マ](3541)の前2015年8月業績は、最終損益が52,078千円の黒字(前年は26,946千円の赤字)と急回復していますし、市場の関心は高まると予想されます。


 ●主幹事が同じ大和証券のOATアグリオ[東1](4979)に見直し余地

 加えて、関連企業も見直される余地が出てくると思われます。中でも注目されるのが、今回上場する予定の農業総合研究所同様、主幹事証券に大和証券、副幹事証券に野村證券とみずほ証券、SMBC日興証券、SBI証券が入っているOATアグリオ[東1](4979)です。

 OATアグリオ[東1](4979)は、農薬と肥料の開発・製造企業ですが、2014年6月25日に東証2部に上場。15年12月24日に東証1部に変更しました。

 足元の業績は好調で、11日に発表した今12月期第1四半期決算は、営業利益16億4800万円(前年同期比31.3%増)と順調に推移しています。海外向けに殺ダニ剤「シフルメトフェン」を中心に北米及び南米向けの出荷量が好調に推移したほか、肥料・バイオスティミュラント分野において、国内向けの出荷が堅調に推移、バイオスティミュラント分野の「アトニック」が欧州向けの出荷量が増加しています。

 また、4月22日に水稲除草剤「シクロスルファムロン含有製剤」の国内販売権などを、世界最大の総合化学メーカーであるBASFの日本法人から譲り受けると発表していますから、水稲除草剤の販売拡大による業績への貢献が期待されています。

 連続最高益更新見通しで業績予想の上方修正も視野に入っていますし、今期予想PER11倍台と割安感があります。

 上値抵抗線である昨年12月高値1800円を突破出来れば、14年6月26日高値2312.5円(実質上場来高値)を奪回する可能性も出てきそうです。

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配信元: みんかぶ株式コラム

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