次期FRB議長にテーラー教授が優勢との観測
とはいえ、これまで9年以上にわたる株高を演出してきたのは、超低金利。このまま10年債利回りが上昇となれば、その株高にもブレーキがかかってくることになりそうです。その下げが大きくなれば、結果としてドル/円の上昇にも歯止めがかかることになります。今後の10年債利回り、さらには、金利上昇が続いた場合の株式市場の動向には注意が必要ではないでしょうか。
冒頭で触れました税制改革についても過度な楽観は禁物。と言うのも、マコニル共和党上院院内総務関係者より「税制改革に3名の共和党上院議員が反対する可能性」との報道がありました。共和党内に僅かでも造反者が出た場合、この先の法案可決が不可能となります(因みに予算審議は①予算決議、②歳出予算法、③財政調整法についてそれぞれの法案を審議、可決するという手順を踏むことになっており、まだ道のりは長いのです)。各プロダクトはその価格に税制改革期待を織り込み始めていますので、当然期待外れとなった場合の反動はかなり大きなものになることが考えられます。
ドル/円の日足チャートを見ると、買いトレンドが発生しつつありますが、ストップ注文を入れつつ、短期的な売買に徹する方が良いように思われます。