◆5日線は下向きに転じたばかり
18日(木)の日経平均は、米国株の急落と円高加速で大幅続落になりました。
ローソク足は上下にヒゲを伴う十字足で、大型連休明けの窓埋めにあたる19400円台に到達したので、押し目買いが入ったのだと思われます。
窓埋めでいったんは下げ止まったので、明日はリバウンドの可能性があるのですが、為替次第になりそうです。
夕刻の為替市場は1ドル=110円台の円高で下値模索になっているため、円高が進んでしまうと、日経平均も下値模索の展開になりそうです。
ただし、明日も続落すると25日線や75日線、上昇幅の押し目水準が近づくので、下げ渋る想定です。
日経平均は4月17日の安値18224円から5月16日高値19998円まで、ちょうど1ヶ月で1774円の大幅上昇になっています。この上昇幅に対する1/3押しが19406円、半値押しが19111円にあたります。
また、今日の25日線が19176円、75日線が19197円で、緩やかに上昇していることを考えると、19100円から19400円のゾーンに下値抵抗の目安が多数重なります。
一方、日経平均は今日の窓あけの下落によって、日足チャートで「アイランドリバーサル(離れ小島)」の形状になりました。
アイランドリバーサルとは、窓あけの上昇で高値もみ合いとなってから、窓あけの下落でもみ合いを下に離れてしまい、高値に抵抗帯を作ってしまう形です。
今回の高値もみ合い(アイランド)は、19700円から20000円程度の300円幅で2万円の心理的な節目も重なっています。米国株安や円高では、簡単に抜けられそうにありません。
また、下値抵抗が想定されるゾーンで下げ渋ったとしても、反転上昇に入りには下げ止まりの日柄が欲しいところだと思います。
短期的な動きを示す5日線は下向きに方向転換したばかりですから、下値抵抗のゾーンあたりで5日線が上向きに変化するのを待つタイミングに入ったと考えられます。