暴落時に匹敵するデータが出始めた 目先の投売りは一巡したのか?

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最新投稿日時:2017/04/06 19:36 - 「暴落時に匹敵するデータが出始めた 目先の投売りは一巡したのか?」(市原義明)

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暴落時に匹敵するデータが出始めた 目先の投売りは一巡したのか?

著者:市原義明
投稿:2017/04/06 19:36

◆売買代金や下げ幅に物足りなさはあるが、底値圏を示すデータが並んでいる

7日(金)の日経平均は、底値圏を示すデータが並んだので自律反発の想定です。

6日(木)の日経平均は、大幅反落で年初来安値を更新しました。下げ幅は300円を超える場面があり、心理的な節目の18500円に接近して終わりました。

ただし、大幅反落といっても-264円で終わっており、最近の大幅安と同程度の下落幅でしたから、暴落というほどの下げ幅ではありません。

しかしながら、騰落銘柄数に関連したデータは昨年の暴落時に匹敵するデータが並んでいます。

主なデータは以下のとおりです。

●東証1部の値下がり銘柄数が1919で今年最大になった

●騰落レシオが前日の88.41%から78.41%に急低下した

●年初来安値銘柄数が前日の307から644に倍増した


値下がり銘柄数や年初来安値更新銘柄の急増は、昨年1月、2月の暴落、ブレクジットの暴落に匹敵する数字です。

足りないのは、日経平均の下げ幅と売買代金の増加です。昨年の暴落時は全面安と年初来安値急増に加えて、東証1部の売買代金が3兆円以上に急増する現象がそろって底打ち反転しています。

つまり、日経平均が大きな下げ幅になり、売買代金が3兆円を超えるような状況になっていたら、昨年に見られた暴落時のセリング・クライマックスになりそうな展開だったと考えられます。

下げ幅が小さいので鋭角的なV字反転は望めないと思われますが、騰落銘柄の数字からは投げ売りが一巡した印象のため、いったんは自律反発が想定できそうです。

また、昨年は3月の権利落ち日の3月29日から4月6日まで7日続落して下げ止まりました。今年は続落こそしていませんが、同じように3月権利落ち日から下げが始まっています。

今日は昨年の7日続落が止まった日(権利落ち日から7営業日目)です。アノマリーではありますが、そろそろ売りが一巡してもおかしくないタイミングだと思います。

ただし、25日線と75日線がデッドクロス目前でトレンドが下向きに転換しているため、自律反発程度の上昇では戻り売りスタンスは続きそうです。

投資家の不安心理を一掃するような動きにならないと、本格的な底入れにはなりにくいのではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想

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