日経平均は短期調整へ
しかし、週終わりの金曜日にアメリカの経済指標の発表があったり、日曜日はイタリアの国民投票など、週を挟んで大きく相場が動く要因がかさなっているため、週後半にかけてやや軟調な動きとなっています。
トランプ相場で飛ぶ鳥を落とす勢いで上昇しつづけていますが、短期的にみるとさすがに高い位置にあるため、このまま上昇していくことはかなり難しいのではないかと思います。
日経平均の年内の最終的な到達地点が18000円前後になるので、今の株価はそれに比べるとやや割高な水準まで上がってしまっているように思います。
本来なら11月相場は1か月近く下降期間に入っていたので、調整して休むべき時だったのですが、下降期間に関係なく逆行して上昇したことで、今の相場は一種のねじれのような状態となっています。
過去にも同じような動きをすることが度々ありましたが、逆行して捻じ曲げてしまった流れは、遅かれ早かれ元に戻すような動きがやってきます。
本来であれば12月から上昇期間に入って年末まで上昇が続くと考えていたのですが、すでにその12月分の上昇も織り込んで今の株価になってしまっているので、今の株価は年内の相場の最高値をつけてしまった可能性もあります。
12月はその反動で、一旦行き過ぎた分を落ち着かせるための調整になることが考えられます。先月とは違って高いところを買っていくような相場から、売られる相場へと変わってきますので、くれぐれも高値をブレイクした後の銘柄をさらに買いでついていくということは、少し待って様子を見た方がいいでしょう。
無理に高値を追わなくても、なんかしらの形で下げて押し目を作ることになりますので、その時にコツコツ仕込んでいきましょう。