利幅を狭めた回転売買でトレード
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■本日のアジアタイムでは、先週に引き続きECBの緩和観測を背景とした売りが集中し、更にテクニカル的にも弱いことで下げ足を速めていました。しかし、午後に入り徐々に戻している状況下でロンドンタイムに突入後戻り優勢の展開となっています。
ドル円においても、104円で上値が抑えられて、レンジの狭い展開が続いています。
■今夜は、特に大きな発表もないのでそれほど大きく変動しないとみています。
そんな中ではやはり、利幅を狭めた回転売買でトレードしたいと考えています。
特に、ドル円の4時間足を見ればバンドも横ばいになっていることもあって、レンジ内のトレードが有効とみています。
以下は、カウンタートレードでイメージしたポイントを掲載しています。
4時間足ボリンジャーバンド
売りポイント
・+1σ…103.98円
・+2σ…104.20円
買いポイント
・センターバンド…103.75円
・-1σ…103.52円
・-2σ…103.30円
■ここ最近の相場をみて思うことですが、やはり市場は「ユーロリスク」にシフトし始めたようにみえます。
本日は日本時間午後から戻り優勢の展開となっていますが、先ほど発表されたユーロ圏の製造業PMIも予想値を上回っているにも関わらず、さほど上昇圧力が強まっていないように感じます。
先週のECB理事会結果やドラギ総裁会見、英離脱とリスクにおいては潜在的にあります。また、英国においてもポンド売りから株高に一旦、なっているものの決して楽観できるものでもないように感じます。
更に、ドイツ銀行問題も140億ドルの和解金という巨額な要求で、同行の時価総額は160億ドルに落ち込んでいることもあり、ほぼ消滅状態にあります。更に再生に向けて制裁金や和解金のために引当金の積み増しに追われ、また9000人の削減と年末に向けて人的補償もあり、更なる深刻な年末を迎えようとしています。
この問題はおそらく今週27日の決算の時に明らかになるので、注目しています。
その意味では、以下のようにイメージしています。
・西側諸国通貨売り…ユーロ・ポンド
・東側諸国通貨買い…米ドル・日本円
コモディティでいえば、
・西側諸国に対するリスク…ゴールド買い
「リスク管理」を強めたトレードを心掛けたいと考えています。