一進一退の攻防か
10月17日の日経平均は前日比43円75銭円高となり、1日を終えました。
小高く推移した理由として、目新しい材料には欠けるものの、上海総合指数などアジア株の底堅い展開や円相場の弱含みなどが支えとなったことが挙げられるでしょう。
*為替相場の動き
一方、17日大引け後の為替は1ドル104円25銭(17日15時00分現在)。
前週末に引き続き下落した理由として、米国の早期利上げ観測の強まりや、米大統領選でヒラリー・クリントン氏が当選する可能性が高まったとの見方から、「低リスク通貨」とされる円が売られドルが買われたことが挙げられます。
一方で中国の人民元安への警戒感が再び強まり円相場が支えられた為、小幅な動きに留まっているもようです。
従って、17日以降の日本株は一進一退の値動きとなる可能性があるでしょう。
*為替を受けての相場の展望
為替の動向がはっきりしない今、為替の影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。
【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比-1.12%)
○ガス(同-1.12%)
○保険(同+0.18%)
○銀行(同-1.85%)
※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
あまり値動きが左右されなかった業種です。
上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化の兆しがあっても、おかしくないと考えます。
*結論*
これらの内容を踏まえ、10月18日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。