どちらの場合でもドル売り?!
さて、市場でジャクソンホールでの注目度が高まっていることは報道されていますが、一方で、その後の動きについて触れる方はほぼ皆無。
私なりに会合後のパターン後の動きについて考えてみました。
あくまでも私の考えですので、判断についてはご自身で行っていただきますよう、まずお伝えをさせていただきます。
一つ目のケースとして、利上げについて何らかの言及があった場合。
ドルは買われることになるでしょうが、その動きは長く続かないのでは?と考えています。
と言うのも、早期利上げを嫌って株式市場が下落につながると読んでいるからです。現在の株式市場は、利上げ後ズレにより上昇を続けています。その梯子を外されるわけですから、それなりの下落を伴うと思われます。
このところFRB要人から利上げに関する言及が相次いでいます。一般的に9月も株が下げやすい時期ではありますが、ご存知の通り、米株式市場は最高値を更新する動き。その動きを押さえるためにイエレン議長が利上げを示唆する可能性には要注意です。なめていると思わぬしっぺ返しを食らうことになりかねません。結果、ドルは瞬間的に買われるものの、株式市場の下落を受け、ドル売りへ向かうことになるのではないかと。
二つ目のケース、これまで通り市場に配慮して玉虫色の表現。
これは利上げ観測後ズレとの連想が働きドル売り。
この場合、株式市場には追い風となり、ドルの下げ幅も一つ目のケースよりは小さくなると思われます。程度の差こそあれ、いずれの場合でもドル/円はドル売りが進むのではないかと言うのが私のシナリオです。
ただし、こちらのシナリオはあくまでもドル/円を想定してのものです。
クロス円については、ドルストレート通貨ペアの動きにドル売りの影響がどこまで広がるのか読みづらいこともあって、ドル/円と同じ動きにならないのでは?と思っています。
秋相場は荒れやすい、そのきっかけがイエレン議長の講演となることはリスクシナリオとして認識しておく必要がありそうです。
このところ市場のボラティリティは低下しており、エネルギーは相当程度蓄積されていると思われます。