タグ:朝井まかて のブログ1~3件 / 全3件 「恋歌」読了 読みかけの途中、他の書籍に目を奪われて、少し休んでいた。 序盤「桜田門外の変」における描写、雨の中、血みどろな地面に切り落とされた指や耳。戦のすさまじさを、直裁にではなく間接的に描いていた場面、朝井まかての剣により、魅了されるあまりオイラも切り刻まれてしまった。(つかみパーフェクト) しかしその後、話の展開が緩やかになった折、つい他の書籍に目がくらんだわけ。 どこかで、「新宿鮫」のような直接的な戦いの描写を見た... ...続きを読む タグ:恋歌 朝井まかて 登録日時:2014/03/13(04:25) 「恋歌」ヒットの兆し 行きつけの書店で、朝井まかて「恋歌」の正規版を探した。すでに、売り切れていた。こんなにイイ出来なのに、出版社は初版冊数を読み誤ったようだ。 店員に尋ねると、購入には予約が必要だが、在庫は取り次ぎ会社にもなく、入庫がいつになるのかは未定とのこと。 予約を入れながら、ふと思った。このまま増版になったら、初版ではなくなる・・・。(すると、将来の価値が下がるではないかという、相場師的な発想) オイラとしたことが、初版の... ...続きを読む タグ:朝井まかて 恋歌 登録日時:2014/02/19(01:52) コメント[4] 「新宿鮫」と同クラスと思われる作品、「恋歌」 読み始めは、ほーほーなるほど、たまには恋愛物・時代劇が直木賞なのかぁと思った。 ところが、少し読み進めていって、「安政の大獄」の描写に至ったところで、ページをめくる手が止まらなくなった。 樋口一葉の実在した女師匠の描写とその暗い過去、崇徳院の和歌、安政の大獄、水戸藩の内乱、複数の材料がミルフィーユのように重なり合い、絶妙な文学的味わいや香りを醸し出している。 作者の並外れた手練に、たじたじに舌を巻いている自分が... ...続きを読む タグ:恋歌 朝井まかて 登録日時:2014/02/17(01:16)