米国の利上げと国内ワクチン接種の進展との綱引き

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米国の利上げと国内ワクチン接種の進展との綱引き

先週金曜日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -533.37 @33,290.08, NASDAQ -130.97 @14,030.38)。ドル円為替レートは109円台後半の先週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は大きく下げた。東証1部では、上昇銘柄数が123に対して、下落銘柄数は2,044となった。騰落レシオは95.89%。東証1部の売買代金は2兆9466億円。

TOPIX -47 @1,899
日経平均 -953円 @28,011円

米連邦準備理事会FRB高官(セントルイス連銀のブラード総裁、今年はFOMCでの投票権を持っていない)が2022年後半へ利上げを前倒しする示唆する発言をした。2023年の利上げでも市場は騒然としてマーケットは何とか吸収しようとしていたところへ止めの一撃のように株式相場を急落させた。金利上昇により米国経済が失速するとの懸念が急遽高まった。実際、米国のイールドカーブは10年債や30年債の利回りが低下する一方、5年債の利回りが上げてきており、イールドカーブがフラット化しつつある。イールドカーブの平坦化は景気鈍化の兆しとされる。もし米国経済が本当に失速すれば世界経済もかなり道連れとなり、特に景気敏感企業が多い日本には打撃がより大きくなる。

本日の日経平均は一時、下げ幅を1100円を超えた。終値ベースでは3.3%の下落となり、米ダウ工業株30種平均の1.6%の下げに比べると倍以上の下げとなった。上海総合指数は0.12%高、香港ハンセン指数は0.96%のマイナスなので、日本株の下げだけが際立つ。しかし、日本では今日から新型コロナウィルスのワクチンの職場接種が本格的に始まり、国内景気のより早い正常化が期待される。1年半くらい先の米国の利上げとワクチン接種の進展による国内景気の回復との綱引きになる。

日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まり長大陰線で終えた。下げ止まりの目途は5月13日安値@27,385円である。1月29日安値@27,629円と併せて考えると27,600~27,300円くらいが絶対防衛ラインだろう。

33業種中、空運を除く32業種が下げた。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、化学(2位)、保険(3位)、倉庫・運輸(4位)、卸売り(5位)となった。

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