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大御所の呼吸困難

最初は著効を示した睡眠剤ルネスタだったが、
服薬開始後4日ほど立つと、さっぱり効かなくなってきた。
それどころか、呼吸困難と、体を動かしたときの動悸が激しくなってきて、日に日に悪化している感があった。

9日目に、ルネスタを中止した。

頻尿の方もあまり芳しくなく、尿意を感じてはトイレに行き、帰ってきて横になると動悸が激しくなり、呼吸も苦しいという悪循環。

中止後、24時間もたてばルネスタが代謝され、呼吸困難が消えると考えていた。しかし、どうも悪化している。ラ音がひどく動悸も激しい。
中止後、48時間たった。ちょっともう危ない。出勤が遅番だったので、かかりつけ病院へ連れて行った。

救急を担当してくれた医師は、中国人だったが日本語がすごく堪能な女性だった。

ロキソプロフェンナトリウムを服薬するようになってから血圧が上がりだし180mmHg付近であること、ルネスタによる呼吸困難を考えたが中止しても症状が悪化していることを伝えた。

それまでの経緯を記したカルテを見ながら、薬剤の副作用というより、心不全による呼吸困難の可能性があると、中国人医師は言った。
画像検査をしてみると、心臓の周りと腹部に水がたまっていると判明。この水による圧迫で動悸と呼吸困難が生じているようだった。

ただ、どうして水がたまったのかという点では判断が分かれる。

中国人医師は、それが肺がんの悪化によるものか、もしくは降圧剤を中止した影響で、もしも前者だとするともう退院は難しいかもしれないという。

オイラの見立ては、やはり薬の副作用が元になっている水貯留で、原因はロキソプロフェンナトリウムによる腎臓での副作用だった。プロスタグランジン合成阻害により血圧を上げるだけでなく、水分を体にため込む作用もあるため、むくみが出ることで有名だった。多いのは顔(特にまぶた)など。

また、降圧剤の中止については、血圧が下がりすぎて100mmHgになったためだと伝えた。そんなに血圧の変動が大きいのかと、中国人医師は驚いていた。

中国人医師は、利尿剤であるフロセミドを点滴してみて水分を抜いてみるが、上手くいくとは限らないと言った。オイラは入院手続きをすることにした。

病院をあとにし、職場に着いてひと段落ついてから思い出した。
良かれと思って利尿作用があり、頻尿の改善にナンパオを服薬させたとき、なるほど利尿作用が働いて尿意を催すのだが、肝心の尿が出ないでひどく苦しんだ経験があったということを。腎臓か膀胱の調子が、もともとあまり良くない。

他の利尿薬でも、同様な症状が現れるかもしれない。
すぐに病院へ電話した。
担当看護師が応対して、訊くと、フロセミドがよく効いており、尿が500mlほど排出されているという。

市販のナンパオは八味地黄丸系の漢方薬で、中国人医師なら知っていると思うとオイラは言った。作用機序が異なるためであろうか、フロセミドが奏功したのは幸いだった。看護師は、中国人医師にナンパオの経験を伝えておくと言った。

         *

目の前で起きている症状をみて、また服薬タイミングなどから、いかにも薬の副作用と思われるとしても、元々あった疾患の悪化があり得るということを経験した。もちろん、その両者がバイブリッドした症状ということもあり得る。

また、高齢者の場合、抗コリン作用ひとつとっても、すぐに尿閉になったり、はたまた頻尿になったり、薬剤の調節が非常に難しいことを改めて、つくづくと実感している。睡眠剤や降圧剤も同様に。













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