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米長期金利が年初来最高水準(決算持ち越しリスクについて)

4/20のNY株式市場は長期金利の急騰やアップル株の下落を嫌気して続落。

10年物国債金利は2/21の2.952%を超え、年初来最高水準の2.960%まで上昇


その為ドル買い円売り基調が継続し

4/20のドル円日中平均は107.48円で、2/22以来の円安水準になり

ヘッジファンドや他の短期筋による

ドル売りポジションの解消が進んでいるものと思われます


またアップルの売り上げが4~6月期は低迷するとの予想から同社株が下落。

モルガン・スタンレーによると

世界的にスマートフォン市場が伸び悩む中

iPhone8~iPhone10の売り上げも不振が予想されるとのこと。


ところで米国の長期金利が上昇すると

株価は世界的に下押し圧力に見舞われる可能性があり

その基準値として3%という水準がしばしば議論されます。


しかし米国経済はインフレに直面している訳ではなく

FRBの金融政策も緩やかな利上げペースを維持するスタンスなので

3%を超えたからといって必ずしも株が売られるとは限りません。


ただ昨夜米国株が下落した主な原因が長期金利の上昇であることは事実で

3%の大台を超えると株式市場の警戒感がさらに増す恐れはありそうです。

中でも住宅ローンや自動車ローン等が連動して上昇しますから

消費関連株や不動産関連株は売られ易くなる筈です。


一方でFRBがアグレッシブな金融引き締めに政策転換することは考え難いため

早期に3%を超える理由も見当たりませんが

大規模減税策によって財政が悪化した場合は金利の上昇に要注意だと思います。


<今週の株価予想>

4月第2週(4/9~13)の投資主体別売買動向によると

海外投資家は現物・先物合計で2週連続買い越しています。


海外投資家は1-3月に現物・先物合計で約8兆6500億円売り越していますが

4月第1~2週の買い戻し額は約1兆円に過ぎず

今後の買い戻し余地はまだ7.5兆円以上残っています。


従って円安傾向が続けば、当面の日本株は海外投資家の買い戻し主導で

戻りを試す展開になることが予想されます。(実需買いはまだ遠いかも)


一方、日銀短観によると大企業・製造業の2018年度平均想定為替レートは

1ドル=109円66銭、経常利益計画は3.2%減と予想されており

主要企業の決算発表では輸出関連企業の減益予想に注意が必要だと思います。


<決算時の注意事項>

何度もご紹介していますが、好決算だからといって株価が上がるとは限らず

逆に酷い決算でも株価が上昇することがあります( ˘•ω•˘ ).。oஇナンデヤネン?


以下にその見分け方と、決算を跨いで持ち越す場合の注意点について

再度確認して置きたいと思います。


<上方修正や好決算で上がる株(一般的なケース)>
①上方修正や好決算を知った投資家が新たに買いを入れた(比較的人気薄の銘柄に多い)
②上方修正や決算内容が予想以を大幅に上回っていた(S高が期待出来るケース)
③空売りの買戻し(売り長、または信用取り組みが良好な銘柄に多い)

<上方修正や好決算でも下がる株、または上がらない株> 
①修正幅や決算内容が想定内だったため失望売りが出た

 (業績期待が大き過ぎた)
②好決算を期待して事前に買われており、材料発表と同時に利益確定売りが出た

 (人気が先行していた)

③好決算ながら、次期業績見込みが市場の期待値を下回った

  (輸出関連企業は円高基調が続くと業績見込みが慎重になり易いので要注意)

  今回最も注意して置きたいケース!!


<下方修正や悪い決算でも上がる株、または下がらない株>  

①悪い決算を想定して事前に売られており

 決算発表(下方修正)時には、既に売り物が少なくなっている場合(売り枯れ)
②不安視されていた悪材料が表面化し、逆に安心感が広がった(悪材料出尽くし)

③元々人気の高い銘柄で、目先の業績より事業の成長性が評価された(好需給の材料株)

 人気のテーマ株では充分有り得るケース!!
④機関投資家や大口の株主が買い支えた(殆どが株価指数に影響する様な大型株)

<下方修正や悪い決算で下がる株(一般的なケース)>
①下方修正や決算内容が予想以上にネガティブだった場合(但し人気銘柄は戻りが早い)

②普段から人気が薄く、長期安定株主が少ない場合(中・小型株に多い)


【決算を跨いで持ち越す場合の注意点】

◇業績予想が慎重な銘柄の決算持ち越しは危険!!(円安の恩恵を受け易い銘柄ほど危険)

◇想定為替レートの確認(2018年度の場合、主要輸出関連企業の平均は1ドル=109.66円)

◇企業の人気度(人気銘柄は株価が下がっても回復は早いが、不人気銘柄は長期低迷も)

◇事業の成長性(高成長が期待出来る材料株は一時的に株価が下がっても慌てる必要は無い)

◇月足から見た株価水準(割高で推移していないか?決算がネガティブなら水準訂正も)

◇直近1ヶ月の株価推移(決算直前に買われ過ぎていないか?買われていればリスクが高い)

◇信用取り組み(買い長=並みの好決算なら売られる可能性、売り長=悪決算でも下げ難い)

◇市場環境(地合いが悪いと好決算でも利益確定売りが出易くなる)

◇浮動株数(少ないと僅かな出来高で株価が大きく変動するため、S高やS安になり易い)



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