呑気呆亭さんのブログ
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日本郵政 (6178)PO 考察
今回の日本郵政(6178)POには注目していた。
今まで、日本政府が公開した株のパフォーマンスは概して良くない。
30年前に公開されたNTT株で痛い目に遭った投資家も居られることでしょう。
今回のPOは、ブックビルディングの段階で、割引率には 2%、3%、4%の選択肢が有ったのだが結果は2%割引だった。 これは多くの投資家が「2%引でも買います」という意思表示をしたという事実を表します。 たぶん主幹事の証券会社などがずいぶん宣伝したのであろう。 私のところにも、1つのネット証券から勧誘メールが入っていた。
こうしてPOの売り出し価格は、1株あたり 1,322円 と決まった。
2015年10月のIPO価格が、1株あたり 1,400円 でしたので
当時と比較して株価が下落していることになります。
2015年のIPOでは、私も日本郵政株を1単元手に入れ、
数日後の 2015/11/05 に、株価1,818円で売り抜けています。
今回は、IPOではなくPOなのでそれほど甘くはないと観ていました。
今回のPOは、9月末の配当権利付き(予定は1株あたり25円)なので
配当落ち株価との比較には注意が必要です。
購入申込み日の 09/26と09/27の株価はPO価格以上で安定して推移したので、
PO申込みの権利を得た個人投資家は順調に購入申込みをしたはずです。
実はここに一つの落とし穴がありました。
もしこの両日の株価がPO価格を割り込んでいたら、殆んどの投資家はPOでの購入を取り止めたことでしょう。つまり、大量の売れ残りが発生する可能性があったわけです。取引所のルールでは、そのような事態を避けるため、この期間に限って株価操作を合法化しています。つまり、多くの個人投資家は人為的に操作された株価に騙されてPOに参加したことになります。 (^_-)-☆
今回、09/29の株価はPO価格を割り込んでスタートしたわけですが、大引けでは大量の買いが入り、
15:00:00 価格:1329- 出来高:85,655,100株
という上昇になりました。
この日の VWAP=1318.4270円(安値:1299円)なので、POで購入された個人投資家は、配当分まで考慮すればほぼ全員が利益で売り逃げでしたね。 大量の買いは機関投資家でしょうね。
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関連銘柄:
日本郵政(6178) -
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呑気呆亭さんが日本郵政をベストタイミングで売却されたことを記憶しています。内心は少し早すぎるのではないかとも思っていましたが結果として大正解でしたね。
小生は1850円で指値して売れずにいまだに持っています。結果として大失敗でした。
今後は値上がりしてきたら1800円程度に指値を下げて売ろうと思っています。値上がりするかどうかは分かりませんが、上がらなければ配当金を貰って大切にホールドしておくつもりです。
今回のPOはスルーしました。持ち株を増やすだけの魅力を感じませんでした。