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日本人にとって円安は良いことか?

素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは信頼できる専門家へ)


昨年末、金地金や純金積立を取り扱っている大手企業の支社長さんとお話しをする機会がありました。
会社としての立場からだと、「動かしてもらわないと利益が上がらない」らしい。
顧客の立場だと、動かすと手数料を支払わないといけないので、その分マイナスになります。


確かに、金地金を購入してもらって、そのまま保管されてしまうと販売する会社にとっては旨みがありません。金地金を売ったり、買ったりしてもらわないと儲からない。


企業の立場から見て、儲からないことをする人の中から投資で成功する人が出てくる確率が高いでしょう。株式投資も同じかもしれません。以前、日経新聞にも書かれていましたが、頻繁に売ったり買ったりすると勝つ確率は低くなります。(除くプロの方)


純金積立については、会社の立場からも、加入者の立場からもプラスになるので、うまく折り合いがついているかもしれません。


通貨安について


今から10年近く前の2007年6月、米外交専門誌Foreign Policyの電子版の中で世界で最も価値の低い通貨のトップ5が発表されました。


ソマリア・シリング
ジンバブエ・ドル
イラク・ディナール
北朝鮮ウォン
ベネズエラ・ボリバル


あれから10年、これらの通貨はどうなったのか?


日本では円安が良いことのように言われていますが、本当にそうなのか?自国の通貨安の行方を考えるうえでも参考になるかもしれません。(日本は先進国なので、戦争や関東大震災などがない限り、一部の専門家の言うようなハイパーインフレになる可能性は低いです。)


世界で最も価値の低い通貨のトップ5(2007年Foreign Policyより)のその後


ソマリア・シリング


ソマリアでは、内戦で中央政府が崩壊して以降、大量の偽札が出回っており、紙幣の価値は急落(ハイパーインフレーション)した 現在ソマリア国内では、ドルやユーロ、サウジアラビア・リヤルが主に流通している


ジンバブエ・ドル


2015年6月11日、ジンバブエ準備銀行は通貨としてのジンバブエ・ドルを廃止した 銀行預金口座3.5京ジンバブエ・ドル=1米ドルの為替レートで交換すると発表した 同年9月の回収終了をもって、ジンバブエ・ドルの歴史は正式に幕を閉じた


イラク・ディナール


2009年以降、イラク中央銀行は為替レートを1ドルに対して1170ディナールとしている しかしながら、イラク・ディナールはいまだ国際為替レートに設定されておらず、国外銀行での両替も行われていない通貨である


北朝鮮ウォン


2009年11月30日には、交換比率100対1の通貨切り下げ「デノミネーション」が行われた  外貨流通の突然の停止と物資の絶対的不足により、北朝鮮の市場は閉鎖され、商品の流通は麻痺状態に陥り、デノミネーションの直後からハイパーインフレーションになった


ベネズエラ・ボリバル


ベネズエラは、世界で最悪とも言われるインフレに見舞われている 72時間後を期限に100ボリバル札を廃止して、2万ボリバル札などの高額紙幣を新規発行する過去最大のデノミネーション(通貨切り下げ)を発表した(2016年12月16日AFPより)


通貨が弱くなって、ハッピーになっている国はなさそうです。(-_-;)


世界の通貨安競争は、この後どうなるのでしょうか。


『いずれ中銀群による超緩和策の相場上昇力が減り、投機筋が作る相場の下落力が増し、相場が崩れる。利回り上昇がジャンク債から米国債にまで波及し、グリーンスパンが指摘するデフレから超インフレへの劇的な転換が起こる。
そうなる前に、米連銀は利上げをやめてQEを再開して相場をテコ入れする。だが米国のQE再開(QE4)は、危機の再発を1-2年先送りするだけだ。』
(2016年8月 田中 宇の国際ニュース解説より)


2012年後半の頃、アベノミクスを警鐘された政治家で当時民主党の最高顧問だった藤井 裕久氏は次のように言っていました。もっともな話だと思います。


『(前略)過剰な金融緩和がバブル形成と崩壊につながった教訓を踏まえると、過剰な金融緩和はマイナスになる。
リフレ的な考え方は弊害が大きく、金融が経済成長の主役になるという考え方は間違いだ。日銀政策委員会委員は客観的に金融を見る人が望ましく、金融で経済を良くしようとする人は望ましくない』


・・・


学者たちが理論の中心になってすすめられてきた日銀の異次元の金融緩和の行方がどうなるかは、歴史を教訓にすると、その結末を知るうえでヒントになります。


歴史の教訓では、「悪いインフレ」になると教えてくれています。
(失敗した時に、御用学者たちは、難しい言葉を使って言い訳するだけです)

(マスコミは批判するだけで、反省などしません。)


わかる人だけ助かればよいと思います。


良いインフレだと株価は上昇しますが
悪いインフレだと株価は上昇しません。


いずれそのようになりますが、まだ先の話です。


多くの日本人にとって、自国通貨安(円安)は良いことなのか、もう一度考えてもよいかもしれません。いきすぎた円高も困りますが、本当に怖いのは長期金利の上昇による日本国債の暴落と本格的な円安時代の到来です。


今起きていることは、ペーパーマネーの信用が危なくなっているので、外貨を持てば安心ということではありません。有事のドル買いで米ドルは何度か買われることはあると思いますが、最後の段階では売られるでしょう。


・・・


足元の株価は、需給で動いています。


アメリカ大統領選の後も個人投資家の売りが大人気で、
ここまで株価が上昇してきました。


参考(12月30日)


1357 日経ダブルインバース 信用倍率 29.37倍
1571   日経平均インバース  信用倍率 222.94倍(金額は少ないが参考までに)


大物ヘッジファンドによる踏み上げ相場はいつまで続くのか?

個人投資家の心理を予測することは困難なので、この後どうなるかわかりません。



しかし、株価が割高水準にあることはわかるで引き続き注意が必要でしょう。



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1件のコメントがあります
  • イメージ
    Kaminaさん
    2017/1/7 21:27
    こんばんは。
    ドイツとギリシャで比較すると、日本はドイツ寄りなので、円安は良い気がします。

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