嵐の前の静けさ?(今度はドイツが地雷に、しかもデカイ)

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嵐の前の静けさ?(今度はドイツが地雷に、しかもデカイ)

このところやや落ち着きを取り戻している株式市場ですが

もしかすると、短期筋がG20終了まで介入を休止している所為かも知れません。


何故なら、彼等が株価を売り崩す絶好の材料が急浮上しているからです。

そうだとすれば、欧米市場も東京市場も静かな相場が続くのは今週までで

3月相場は、再び荒れた展開に逆戻りする様な気がして仕方ありません。


今年の株式市場は、年初から中国の景気後退を初め

米国の利上げによる国内外への影響や原油安などが原因で急落しましたが

ECBが追加緩和の意思を表明しているため、欧州は死角に入っていたかも知れません。


しかし、昨年から噂されていたドイツ銀行の経営危機が、ここへ来て再浮上し

世界の金融市場は、中国のバブル崩壊?どころではなく

第2のリーマンショックに繋がり兼ねない事態に、戦々恐々とし始めた様に思えます。


http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/02/post-4554.php


ドイツ銀行の2015年決算(1/28)は、過去最大となる68億ユーロの赤字になりましたが

特に評価損や訴訟費用、さらには約3万人のリストラ費用等がその原因だと考えられています。

また昨年、ドイツ政府の依頼により、VWの倒産を回避するため

1兆円規模の資金注入を強いられたことも影響していると思われます。


http://jp.wsj.com/articles/SB12567208692695734474604581505960203963024

さらに同行によれば、今年の経営環境は再編がピークに達し、一段と厳しい状況に陥るとのこと。


とまあ、ここまでの話を聞く限りでは、最悪の場合ドイツ政府が国有化などの手段で

破綻させることはないと思いますが、実はそう簡単に決着する問題でも無さそうです。


まず起こされている訴訟の件ですが

ドイツ銀行は、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正操作を行った罪で

去年の春、英米の金融当局に25億ドルの制裁金を支払うよう命じられました。


しかしLIBOR事件はこれで終わった訳ではなく

LIBORの操作によって損失を被った企業から、次々に訴えを起こされているのが実状の様です。


さらに同行は、2011年~2015年にかけて、マネーロンダリングに関与し

約60億ドルに上る関連取引のあったことが、関係者の証言で明らかになっており

この問題に関しても、多くの訴訟を抱えていると言われています。


また、同行はドイツNO.1の銀行(世界第6位)ですが、実際は商業銀行色が強く

サブプライムショック時には190億ドルもの評価損を計上しています。

つまり、元々経営が不安視されていたところに、今回の経営危機が表面化ことで

市場は大変ナーバスになっていると思われます。

(株価は年初から33%、昨年高値からは54%下落)

http://jp.investing.com/equities/deutsche-bank


次に、無借金と言われるドイツ政府が、破綻させる筈がないという見方もありますが

ドイツという国は、政府の借金を金融機関や民間企業に肩代わりさせているだけで

実際にはかなりの財政赤字を抱えていると考えられています。

VWの破綻を回避するために、ドイツ銀行に1兆円融資させたのもその1例ではないでしょうか。


因みに、スペインのWebメディア「mil21」によると

ドイツ銀行の金融取引総額は67兆ユーロに上り、ドイツGDPの20倍に匹敵するため

万一同行が破綻すれば、ドイツだけで負債を賄うことは不可能で

リーマンショックを上回る世界的な金融・経済危機に繋がるのは間違いないと指摘しています。


ところで話は変わりますが、リーマンショックが起こる約2年前に

「サブプライム・ローンが世界の金融市場をパニックに陥れる」というレポートを読みました。

その頃はそれほど深刻に考えていませんでしたが、後に噂が大きくなり警戒していて矢先のこと

2008年7月末~8月第1週目に、リーマンが空売りしていた日本株を一斉に買い戻したのです。


そして、当時私が保有していた株の中に、たまたま該当する銘柄があったことから

リーマンの経営破綻が頭を過り、まさに九死に一生を得た出来事になりました。

私がリーマンショックで損失を出すことなく、無事に乗り切れたのは

結果的にリーマンのお陰だった訳で、運命のイタズラとは、こいうことを指すのでしょう。


ということで、ドイツ銀行も沢山の銘柄を空売りしていますが

万一、急に買い戻しを始めたら、まず同行の経営危機を疑うべきで

その後暫くは、資金を全て引き揚げるか、或いは「売りボウ」に徹することをお勧めします。


無論そうならないことがbestですが、ドイツ銀行の経営危機は新たな大型爆弾として

常に警戒して置きたい問題であると同時に

ヘッジファンドにとっては絶好の売り材料ですから

G20終了後の彼等の動きには、特に注意したいと考えています。



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