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きょうの国内市況(11月10日):株式、債券、為替市場

TOPIXが5日ぶり反落、世界経済の不透明感強い-連騰反動売りも


東京株式市場ではTOPIXが小幅ながら5営業日ぶりに反落。世界経済の先行き不透明感が根強く、前日まで連騰した反動売りも響いた。原油など国際商品市況の下落が嫌気され、石油や鉱業、非鉄金属など資源株が安く、パルプ・紙や電力、化学株も軟調。

半面、米国の金利上昇やメガバンクへの資本規制に対する懸念後退、個別の企業決算が評価された銀行株は堅調で、医薬品や建設株も高く、相場全体を下支えした。

TOPIXの終値は前日比1.49ポイント(0.1%)安の1589.48。日経平均株価は28円52銭(0.2%)高の1万9671円26銭と、小幅に5日続伸。

みずほ信託銀行の荻原健チーフストラテジストは、「米国は経済が良好な中でゆっくり利上げするなら、それほどネガティブではないが、中国経済に対しての市場の懸念はまだ晴れていない」と指摘。

一方、アナリストによる来期業績見通しのリビジョン・インデックスは下がっていたものの、「米金利上昇で為替が今の円安方向に動いてくれば、再びプラスになってくる可能性がある」との認識も示した。


東証1部33業種は紙パ、電気・ガス、石油・石炭製品、鉱業、その他製品、非鉄、海運、化学、サービス、情報・通信など19業種が下落。医薬品、精密機器、銀行、機械、建設、ガラス・土石製品など14業種は上昇。東証1部の売買高は20億6925万株、売買代金は2兆3542億円。上昇銘柄数は701、下落は1090。

売買代金上位ではアルプス電気や三菱商事、任天堂、TDK、三越伊勢丹ホールディングス、クレディセゾンが安く、午後に業績計画を下方修正した横浜ゴムは急落した。半面、インデックスの作成・管理で世界大手、FTSE指数へきょう組み入れられた日本郵政グループ3社はそろって堅調。決算が好感され、ゴールドマン・サックス証券が目標株価を上げたジャパンディスプレイ、上期営業利益が計画から上振れし、野村証券が目標株価を上げたSCREENホールディングスは急伸した。



●債券は上昇、利回り上昇で投資家の買い-物価連動債入札は予想下回る

債券相場は上昇。午後に一段高となった。前日に約1カ月ぶりの水準まで長期金利が上昇したことなどを背景に投資家からの買いが優勢だった。
長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比2銭高の148円22銭で始まり、いったんは横ばいの148円20銭を付けた。その後は徐々に水準を切り上げる展開となり、午後に入って148円44銭まで上昇。結局は22銭高の148円42銭で引けた。
みずほ証券の丹治倫敦シニア債券ストラテジストは、「株高で円安基調のわりに債券相場は底堅い。年末にかけて来年度の発行減額が話題になるのに加えて、来年は追加緩和がなくても日銀の買い入れ額が自動的に増えていくという需給要因が意識されているためだ。金利が上がった場面では押し目買いが出やすい」と述べた。
現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の340回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を0.5ベーシスポイント(bp)上回る0.335%で開始。その後は水準を切り下げ、午後は0.315%に低下した。前日は0.34%と10月1日以来の高水準を付けた。新発30年物の48回債利回りは一時0.5bp高い1.40%と9月30日以来の高水準を付けた後、午後は1.38%に低下。新発20年物の154回債利回りは0.5bp高い1.10%で始まり、その後は1.08%まで買われている。
財務省がこの日午後零時45分に発表した表面利率0.1%の10年物価連動債(20回債)の入札結果によると、最低落札価格は105円45銭と、 事前の市場予想105円50銭を下回った。応札倍率は2.21倍と、前回7月実施の2.33倍から低下した。最高落札利回りはマイナス0.459%だった。


●ドル・円は123円台前半、米利上げ観測で底堅い-日本株プラス浮上も

東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=123円台前半で推移。米国の12月利上げ観測を背景にドルが底堅さを維持する中、日本株が引けにかけてプラス圏に浮上したことで、円売り圧力も掛かった。
午後4時5分現在のドル・円相場は123円30銭付近。朝方にいったん123円03銭を付けた後、午後には123円33銭まで値を戻した。前日の海外市場では一時123円60銭と、8月20日以来の水準までドル高・円安が進んだが、米株が下落して開始すると徐々にドル安・円高に振れ、122円98銭を付ける場面も見られた。
マネースクウェア・ジャパン市場調査部の山岸永幸シニアアナリストは、「緩和出口の先陣を切りそうな米国も先行きは極めて緩やかなペースで利上げを進めていく見通しにある上、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切る可能性が強いことから、米欧金融政策の引っ張り合いで、リスクマネーの大きな混乱は避けられる」と予想。その上で、「日本は何もしなくても円安に振れるという期待感がある」と言う。


ブルームバーグ抜粋
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