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金【ヘッジファンドや投機筋の動きで上昇している】

23日の東商金日中取引は、週明け22日のNY金相場が大幅上昇した事を背景に、手仕舞い買いが先行し、中心限月6月限は前日比17円高の4,266円で始まった。その後は、株式市場と円相場を睨みながら神経質な取引が続き、一時は前日比39円高の4,288円まで買われる場面もあったが、結局は前日比18円高の4,267円で取引を終えた。

世界最大の金上場投資信託(ETF)、SPDRゴールド・トラストからの資金流出は続いている中で、株式市場は絶好調で、今月に入ってからの米株式上場投信(ETF)や投資信託への資金流入ペースは2008年9月以来で最も伸びが高くなっている。先週は102億ドルが流入し、今月はこれまで約297億ドルが流入している。また、インド準備銀行(中央銀行)は22日に、記録的な水準に膨れ上がった経常赤字(金と石油の輸入拡大で、3月末までの会計年度の国内総生産に対する経常赤字の比率は4.2%と、過去最悪の水準に達している)の削減を目指し、金輸入規制を再強化した。この様に買い材料が乏しく、むしろ売られる材料が多い中で、早期緩和縮小を巡る推測ゲームから、ヘッジファンドや投機筋の動きで、NY金は上昇しているが上値は限定的と思われる。ここは利食い先行が賢明か?

本日の東商金夜間取引は、これと言ったイベントも無く、(22:00)米5月住宅価格指数、(23:00)米7月リッチモンド連銀製造業指数、ユーロ圏7月消費者信頼感に注目する。


夜間取引レンジ 4,189円~4,297円 


池末


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