金融緩和政策に対する疑問点

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金融緩和政策に対する疑問点

素人のひとりごと日記です。
(すべて正しくは専門家へ)

 

昔の日記に金貨のことを書いた記憶がある。
そのとき書いたのはアメリカのリバティヘッド金貨とセントゴーデンズ金貨
フランスのナポレオン3世金貨だったと思う。

 

3つのうち欧州債務危機もありナポレオン3世金貨の値段が上昇している。
(これだけ的中?・・・)

 

金の価格は、世界中で金融緩和しているのでもっと上昇してもよい。
しかし、金先物市場の影響を受けるので本来の価格よりも低く抑えられている。
(金のチャートの形が崩れているうえ、強い下値の抵抗ラインも割ったので
 今後さらに調整する可能性もある。)

(SAXO BANKの2013年大胆予想のひとつ、金価格1オンス1,200ドルも無視できないところまで

 金は売られている。)

(長期では強気です。)

 

しかし、コレクション市場は、ヘッジファンドが活躍する先物市場がないため
稀少コインは素直に価格上昇している。

 

価格は、需要と供給と人気度などによって決まる。

 

古銭商さんからの情報によると中国人は
今も熱心に稀少コイン(特に金貨)を買っている。

 

中国に行ったとき、中国の富裕層はさまざまなアンティーク市場に投資をしていると
感じた。アンティーク市場では、ビル・ゲイツ氏も著名な投資家と聞く。

 

新興国の富裕層は、書画骨董品などへも投資されている。
通貨の価値が薄まると、このような投資も今後さらに増える可能性がある。
足元、価値ある書画骨董品の価格は上昇している。

 

アンティークではありませんが、日本では投資用の金貨として
メイプルリーフ金貨の人気がある。

 

今年4月16日(火)金価格が急落したとき
(わたしが聞いたときは、現物価格1g4,386円だった。)
ある大手貴金属店に行くと、メイプルリーフ金貨1オンスが売切れたと聞いた。

 

「売切御礼」 

 

1人で何個も買っていく人がいたとのこと。

 

2013年号のメイプルリーフ金貨は
小さい楓のマークが入っていてなかなか良いと思う。

 

お金のある人は、金価格が大きく下がっていくことがあれば
1つくらい買って持っていても悪くない。

 

1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスもありますが
投資用だと1オンスはほしいところです。

 

・・・

 

さて

 

金融緩和政策に対する疑問点

 

○消費者物価指数とデフレの原因

 

消費者物価指数は大きく分けて
「財」と「サービス」に分かれる。

 

財は

 

農水畜産物
工業製品
電気・ガス・水道
出版物

 

サービスは

 

公共サービス
一般サービス

 

などになる。

 

2012年までの10年間で見ると

 

財は、-7.3%(一般的に言われるデフレです。)
サービスは、6.4%(サービス価格は下がっていないので、デフレとは言えない。)

 

サービスは、国内要因で決まっているので
価格は下がっていない。

 

財は、そもそも貿易できるので
海外要因の影響を受ける。(裁定がかかる)

 

過去10年間、財の価格が下がっているのは
金融政策で下がっているのではなく、新興国で工業が発達したからです。
(FPジャーナル1月号 野口 悠紀雄先生の説明の通り)

 

安い人件費の新興国で工業が発達したから
財の中の特に工業製品価格が下がっている。

 

安価な工業製品が消費者物価指数を下げているので
金融政策は一般的に言われるデフレの原因に対する解決策になっていない。

 

この点からは、金融政策が効くとは思えない。


金融緩和政策は、資産バブルを引き起こす問題点もある。
(株価が上昇するなど、短期的な効果は期待できるのでしょう。)

 

○ヘドニック法

 

さらに消費者物価指数反映のやり方にわかりづらいところがたくさんある。
(日本とアメリカでは消費者物価指数の計算方法が違う。)

 

総務省の消費者物価指数のQ&Aを見るとヘドニック法についての解説がある。
(詳細は総務省ホームページ参照)

 

Q:「ヘドニック法を使用している品目の価格は、性能が2倍になれば価格は
半額になったとみなす」という価格評価がされていると聞きましたが
実際はどうなのですか。

 

とする問いに対して

 

品質調整はそのような単純な評価をしていないと回帰モデルを載せて説明している。(・・?


しかし、明確な否定はしていないようにも読み取れる。

 

性能が2倍になったら、価格は半分になると計算していないとしても
ヘドニック法で価格が下がるように計算している。

 

要するに消費者物価指数反映のやり方に問題がある。

 

また、消費者物価指数には、テレビ、パソコン、カメラなど価格が下落した商品を
たくさん取り入れているため表面上デフレに見えるところもある。

 

本当にデフレなのかどうか疑問に思う。

 

食料品価格も上昇している。

 

食品価格を下げるため安い食材に「魔法の薬」と言われる
危険な食品添加物がたくさん含まれているケースもある。

 

安価な食料品があったとしても、表向きの値段だけで判断しない方がよい。

食料品を購入するとき、表面の値段だけでなく裏面も見るようにするのもよい。


原材料名の最初から順番に多く含まれている材料が記載されていると聞く。
最初の方に砂糖、たん白加水分解物、果糖ぶどう糖液糖あればできれば避けるのも良い。

 

良い食材の価格は安くない。

 

無糖ヨーグルトに砂糖と同じ甘さのサラヤのラカントSを入れて
亜麻仁油をかけると美味しい。 (^^♪

(糖質を減らすとダイエットにも効果があると思う。)

 

しかし、値段は高いです。

 

・・・

 

一般的な国民には、心地よい水準の円高の方が

必要なモノを安く手に入れることができる良い面もある。

 

ガソリン価格も公共料金も高いより安い方が良い。

 

○貿易赤字国

 

日本は、長らく貿易立国と言われてきた。
しかし、今はそうではない。

 

産業構造が変わったうえに、大震災以降エネルギーの輸入が増え
貿易赤字国になってしまった。

 

輸出依存度が高いお隣の韓国とは全く違う。

 

貿易赤字国であれば、金融緩和によって円安になることは必ずしも良いことではない。

円安が良いと言っている専門家は、貿易収支についてもくわしく説明してほしいものです。

 

今後も円安になったり円高になったりすると思う。


もし円安が(調整後に)将来進行することがあれば

悪い物価上昇を引き起こす心配がある。

 

コスト・アップ・インフレ
そしてスタグフレーション

 

これに行ったら中央銀行の金融政策は効かなくなる。

 

さらに円安が進行すると中間層、低所得者層にもマイナスになるので
スクリューフレーションの懸念も出てくる。

 

ここにきて新しい言葉が出てきている


「スクリューフレーション(Screwflation)の脅威」

 

「昨今、“スクリューフレーション”という言葉が話題になっています。
 スクリューフレーションとは、中間層の貧困化(Screwing)とインフレーション(Inflation)を

 組み合わせた造語で、中間層の貧困化とインフレーションが同時に発生する状態を指しています。」

 

「低中間所得層の貧困化とインフレが同時に起きるスクリューフレーション」

 

「なぜあなたの暮らしはちっとも楽にならないのか?
 不況の本質「スクリューフレーション」の知られざる正体
 ――永濱利廣・第一生命経済研究所 主席エコノミストに聞く」

 

(インターネットより引用)

 

など  

 

危機を乗り越えるため
金融緩和で時間稼ぎをしている間に、日本にあるたくさんの技術を利用した

技術革新、規制緩和など本格的な改革に期待したいところです。

 

ただ、既得権益を持つ団体などからの抵抗は強いと思う。

 

金融緩和政策により
金融村だけが盛り上がっている。

 

実体経済は盛り上がってないので金融村から実体経済にお金が回る仕組みや
道筋を作っていくことが必要になる。

 

引き続き関係者の叡智に期待したい。

 

・・・

 

みんかぶ予想は
予想をプラスで終わらせることにこだわり大幅マイナスになっている。
(また、ここまで日経平均がスピード違反で上昇することも予想できなかった。)

 

日記に何度か書いたレイモンド・A・メリマン氏の
FORECASTS 2013(昨年の秋ごろに書かれたと思う)での
メリマン氏の日経平均の高値の予想15,374円(±989円)を当面の高値の
参考値と考えていました。

 

5月23日以降、株価は調整している。

 

ひさしぶりに当たる、当たらないは別として、株価も少し調整したので
個別銘柄の買い予想をしようかと思いました。


しかし、ファンダメンタルズ、チャートだけでなく
オプションの需給も気になるので見送ることにする。

 

(日経平均)下値のプットは、建玉は多いが、上値のコールは建玉が薄くなっている。
建玉の多い方がヘッジファンドとしては「やりがい?」(成功すると大儲けできる)
があるので再び下値のオプション価格を試してくる可能性もないとは言えない。
(もちろん不透明要因が多くどうなるかわかりません。)


少なくともSQまでは様子を見たいと思う。

 

<本について>

 

「タックス・ヘイブン」-逃げていく税金

 

志賀 櫻著
岩波新書

 

税法からのアプローチもあり少しわかりづらいところもあるかもしれません。

 

「不連続の日本経済」

 

若林 栄四著

日本実業出版社

 

最近も冴えている感じ。(長期の的中率も高い)

長期投資家の参考にもなる。

 

投資とは、直接関係ありませんが自分の国の近代史を復習するのに
教科書でなく本が良いと思う。

 

「昭和史」

 

半藤 一利著
平凡社

 

 

1件のコメントがあります
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    こんばんわ~

    いつも、何年も前からコメントを必ず読んでおります。

    あなた様のお蔭で、数年前に株から足を洗いました(正解でした)が、相場は好きなので勉強は続けております。株から遠ざかっておりますが、いつかまた復帰したいと思っています。

    これからも、「素人(深~い)のつぶやき」をよろしくお願いいたします。

    くれぐれも、お体ご自愛くださいませ。

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