ニトリ カリフォルニア１号店

[まはいさん]

ニトリ 月足　↓ クリックで拡大

３年も株価がレンジ推移でしたが、昨年9月のアナリスト説明会での失態により下振れ、戻り傾向です。

２６期連続増収増益
3/29決算短信←リンク
27期連続増収増益を見込んでいます。
一昨年の3/11、大震災の日の朝に島根店を開店し、４７都道府県の全てに出店しました。
既に国内の出店余地は小さく、小規模店舗のデコホームで隙間を埋めるドミナント戦略に移行しています。
今後の成長は海外展開しかないのですが、ようやく決算短信に正式に次の記載がされました。
平成24年５月には米国カリフォルニア州に現地法人NITORI USA,INC.（出資比率100％）を設立し、平成25年秋の米国１号店の出店に向けて準備を進めております。

ニトリ海外展開
既に進出している台灣は１４店舗を展開しており、ようやく単年度黒字化しています。
現地での黒字化には１０店舗程度が必要であるため、来期以降は年間５～１０店舗ずつ米国店舗を増やしていく計画です。
当期はカリフォルニア１号店でニトリ商品に対する消費者の反応を研究する計画です。
台灣進出に当たって、「台灣では中国製品が全く売れない」という市場特性で大きな損失を計上した反省でしょう。
米国進出は石橋を叩いて渡るようです。

台灣進出の誤算

台灣人向けのヘンな日本語日本第一の家居連鎖店が目を引きます。
店内の商品タグは日本語のまま値段だけ台灣圓に書き換えられています。
価格表示を除けば台灣仕様は無く、日本と同じ物流で問題無いはずでした。
そのため、2007年5月に台灣進出するにあたり、似鳥社長は楽に黒字化すると豪語していました。
ところが、ニトリお得意の海外自社製品、中でも中国製品は全く売れず、日本製品が高くても売れる市場でした。
日本製品はニトリが得意でない分野だったため、黒字化に６年も費やしてしまいました。
ニトリの株価上昇を抑えた最大の要因と考えます。

投資方針
米国進出の方針が出るたびに株価は8,000円になりますが、台灣が足を引っ張って米国進出を延長してきました。
昨年9月のアナリスト説明会でも米国進出延期が嫌われています。
今回の発表で再び株価は8,000円を窺っていますが、そう簡単に米国進出はできないと考えています。
主力の中国製品が台灣で全く売れなかった事態がアメリカでも発生する気がします。
よって、株価が8,000円になったらいったん持株の半分を売却します。

[子育てお父さんさん]

まはいさん、こんにちは

 

いつも情報ありがとうございます。

ニトリの商品がアメリカで受け入れられるイメージが沸いて来ないんですが、アメリカ進出には相当苦労するんじゃないかというのは賛成ですね。

 

売り候補の中に入れておくと面白いかもしれないと思いました。

しばらくウォッチしてみることにします。

[まはいさん]

子育てお父さん さん　こんにちは

 

札幌の地元企業の情報は、インサイダーにならない程度に良く入って来ます。

ご参考にどうぞ。

 

もともとニトリはアメリカの家具物流のビジネス･モデルを模倣しています。

アメリカでは家具をからげて引っ越しする習慣が無く、手ぶらで家具付き住宅に引っ越すそうです。

家具を財産と考えない風土だから、家具の価格も日本より一桁安いそうです。

ただ、似鳥社長は「もともとアメリカのビジネス･モデルでやっている」という点で強気です。

 

「お値段以上ニトリ」もアメリカでは安くありません。

中南米産の安い家具が主流のアメリカで、敢えて中国製家具が売れるのか様子見です。

 

私は長期投資がメインですが、ニトリに限ってはスイング投資です。

7,000円～8,000円のレンジで固まっているから、地味に稼げます。

ただし、懸案の台灣が黒字化したから、レンジが高くなる気がします。

それでも、アメリカで苦労するだろうから、数年はレンジ相場になると予想しています。