★書評『リフレはやばい』(小幡績)ーデフレ・バブル・リフレ

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★書評『リフレはやばい』(小幡績)ーデフレ・バブル・リフレ

書評、★ゼロ個。

 お金を出して買う価値無し。

 10万円つまれれば買ってあげても良い本。

 それでも読むのは時間の無駄と思います。

 

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 この本の主旨は、リフレ政策(安倍政権のインフレ目標もそれ)で強制的にデフレ脱却するのは危険、というもの。

 それでは国債価格が暴落し、国債を沢山保有する銀行の資産が痛み、銀行から融資を受けている中小企業の経営悪化が連鎖的に起きる、、という。

 

 さて、これは正しいでしょうか?

 

 リーマンショックでは、米国は大規模なリフレ政策を行い、わずか2年でデフレから2%のインフレに持っていきました。

 これにより景気はかなり回復したのですが、そこで国債の暴落は起きたか?

 起きてません。

 当然です。

 中央銀行が銀行などから国債を買いまくり、通貨をあげるのがリフレ政策なのだから暴落など起きようがないのです(=国債価格高止まり=低金利持続)。

 

 景気が更に上がれば、銀行は国債から株式や融資に資金を移すので、国債価格は下がって行きますが、同時に株価は上がり、金利は上がり(イールドカーブが立ち上がり)融資収益は増えるので、銀行の資産は痛まない。

 景気が良くなるので中小企業の経営は改善し、同時にインフレで実質債務負担も減っていきます。

 税収も増え、政府債務もインフレで実質低下するので、政府の財政も改善していく。

 

 リフレがやばい、、というのは論理的にも実際の経済の動きからもおかしいのです

 

 

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 なぜ、リフレが景気を良くするか?

 

 それはデフレは過剰債務で起きるからです

 デフレでは、資産価格の低下=担保価値の低下=債務の増大=借金返済に資金集中=設備投資・消費の低迷=景気低迷=資産価格の低下、、、という負の循環が働くからです。

 

 この負の循環のポイントは、資産価格の低下です。

 リフレ政策は通貨を増やし、通貨価値を下げる政策=モノの価格、資産価格を上げる政策、、、ゆえデフレの負の循環は止まるのです

 

 資産価格が上がる、となると、貯金で退蔵されていたお金はそちらに動きだし、今度はデフレと逆の正の循環が起きるこの時点では銀行から市中に未だお金は流れない。市中の眠れるお金が動き出すだけである、、今の日本はちょうどこの初動段階)。 

 

 そうして景気が回復していくと、銀行の融資姿勢は緩和し、リフレ政策で貯まったお金が市中にあふれだしてくる

 後は、上に書いたように銀行資金の国債から株式、融資へのシフトが起き、中小企業の経営改善が起き、政府債務の改善が起きるのです。

 で、これによりデフレの過剰債務問題は解消されていく。

 

 ここから更にリフレをがんがん吹かすと、通貨価値があまりに下がり過ぎて、お金がどんどん株や土地に移っていく。

 借金してでも株や不動産、設備投資をするほうが有利になり、再度、債務が膨らみ、、、、で、最終的には再び過剰債務が起きてくる。

 これがバブルです

 過剰債務問題が再度起きるのは、インフレ率が2%を遙かに超える段階、もしくは資産価格が収益還元等に基づく平時の理論価格から乖離し高まる段階です。

 だから、アベノミクスがあったとて、今の日本、今年・来年の日本がバブルに達しないことはほぼ確実です(今、バブルとわめくマスコミはお●鹿丸出しです。溺れてる最中にやけどの心配をしてるわけです)

 

 さて、あまりに資産価格が上がりすぎるとこれが弾けてバブル崩壊となり、資産価格は急落して過剰債務だけが残る。

 デフレに逆戻りです。

 つまり、バブルとデフレは表裏一体

 

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 この著者も財務・大蔵OBです。

 この本はじめ、最近、財務官僚OBのインチキ本が書店にあふれ、ベストセラーになってます。

 これは全て、財務省の指示を受けた銀行のお買い上げ(元手は巡り巡って国民負担です)のせい、と推測、、、(--;

 

 こういうのも景気対策(財政出動)の一環なのでしょうか?

 効果はさておき、財務官僚は紙資源の無駄使いが大好き、エコではない、、、これだけはハッキリ言えます。

 

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 リフレ抑制>景気回復抑制>財政悪化状態維持>消費税20%に向けた再増税へ、、、これが財務省のシナリオのようですから、この手のインチキ本はまだまだ出まくるでしょう。

 安倍政権も財務省に配慮して動いていることは、次期日銀総裁の出身母体は問わない、と何度も繰り返してることから明らか。

 リフレ不足をやるつもりなので、その言い訳のために、この手のインチキ本やマスコミ論説がこれからもあふれることになるでしょう

 

 

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