モウ山 ウシ象さんのブログ
負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望103
自民党が選挙に圧勝することで、日銀法の改正が、現実のものとなりつつある。それ対して、今まで、わが道を行く態度であった日銀が、日銀の独立性を守るために、追加緩和と、2パーセントの物価目標の導入の検討に入った。
日銀は、日本経済のことを考えるのではなく、日銀のことを第一に考えているということが、これではっきりしたことになる。
先週末は、ダウの利食いが入り、120ドル安の13190ドルで取引を終える。
今週は、日銀の議事録要旨が発表されるが、日銀法の改正が怖くて、仕方なく、2パーセントの物価目標の導入の検討と、10兆円の追加緩和を決定したという、真の理由が記載されるはずもなく、おそらく、我が国の経済の落ち込みをかんがみという嘘で固められた理由が、羅列されることになるのである。
それはさておき、今週は、26日のアメリカの新規失業保険申請件数がある。また、25日にリッチモンド、および、ケース・シラーが発表になるが、もうおそらく、相場はあまり動かないと考えている。
現在の関心は、自民党の景気対策の内容ぐらいである。株は、公共事業関係や、部品メーカーで、海外に輸出しているメーカーを狙うか、あまり目立たない、堅実な会社の株が狙い目かと考えている。無意味に吊り上げられている株は、避けたほうがよいか。あるいは、逆に、売り銘柄になる。わけあり銘柄で、面白そうな銘柄があるので、少し買っておこうかと考えているところである。
アメリカの財政の崖がどうなるかが、焦点になるだろう。しかしながら、財政の崖で、大きく下げるようであれば、ここは買い場になるだろう。
今回の選挙は、色物候補が、落選していた。というよりもむしろ、ほとんどの色物候補は、維新から立候補していたようである。
前回の、民主党の場合は、色物候補が、当選していたが、前回、痛い目にあったので、そういう候補を当選させるのは避けたのだろう。日銀の人事について、朝のワイドショーで、緩和派か現状維持派かなどやっていたが、重要なのは、日銀法の改正である。
勉強になります!m(_ _)m
モウ山先生のコメントはいつも分かり易く勉強になるので有難いです。
日銀法の改正は諸刃の剣になると思うのですが、
日銀の独立性は守られ、
物価目標は1~2%になるのが、落とし処と見られているようです。
世間では円安・株高予想で浮かれている方もおられますが、
世界経済の変化を見ていると、
来年の商品・株・為替は今年以上に難しい相場になるのでは?
と思えてきます。^^;
ウシ象としては、実体経済は、現状維持がやっとではないかと考えています。
しかしながら、おそらく、為替は、円安に振れると考えておりますので、それにつられて、株が上げてくると思っています。しかしながら、年初高値の、中だるみ、年末上げのパターンは踏襲される確率が高いと思ってもおり、どこが高値になるかが問題になると思います。財政の崖が無視されるのか否かにも左右されることになるでしょうから、かなり難しい問題でもあります。おそらく、最悪な状態は、回避されるでしょうから、市場も、そのつもりの動きになっております。
円安の理由は、日銀に対する圧力もありますが、とりわけ、電力問題、中国問題によるの貿易赤字などによる円安が大きいのではないかと考えています。
ユーロ圏は、スペインが、いつECBに泣きつくかが問題になり、支援が決まれば、一時的な、材料出尽くしということになるでしょう。
日銀の豹変ぶりを見ると、喜劇を見ているようです。日銀のトップは、日銀=日本経済と考えているのがはっきりとわかるよい例になりました。与党が、衆院で、3分の2を握っているうちに、日銀に首輪をつけておかないと、あとで、またかみつかれてしまうことになるでしょう。
与党の議席数が減れば、日銀は、ふたたび眠れる巨人になるのは、目に見えています。
あとは、中国の景気が、どこで冷え込むかが、問題になってくるのではないかと考えています。