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「カンガルーケアで男児に障害」 自治医大と国を提訴

 自治医科大付属さいたま医療センター(さいたま市大宮区)で男児を出産した直後、母親の胸に抱かせる「カンガルーケア」が行われたことなどが原因で男児の脳に障害が生じたとして、桶川市のこの男児(1つ)と両親が十七日、自治医科大と国に計約二億八千万円の損害賠償を求めてさいたま地裁に提訴した。


 訴状によると、母親(28)は昨年五月、センターで男児を出産した直後、カンガルーケアとして男児を胸に抱いたが、約四十分後にぐったりしているのに気付いた。男児は低酸素性虚血性脳症などと診断され、現在も意識を回復していない。



 両親側は、出産直後の状況から男児は呼吸不全の症状が強く疑われる状況にあったと指摘。病院は十分な処置をせずにカンガルーケアを実施し、経過観察をしないまま男児を放置したため、男児が低酸素状態に陥ったと主張している。



 国についてはカンガルーケアの危険性を認識しながら医療機関に周知させていなかったとしている。病院は「訴状が届いておらず、答えられない」とコメント。国は「事実関係を確認中」(厚生労働省)としている。



 <カンガルーケア> 母親が新生児を胸元に抱き、互いの素肌を触れ合わせる行為。早期授乳の実現や母子の絆を強める効果があるとして全国の多くの病院で行われているが、呼吸がしにくくなることなどが新生児の脳障害につながる危険性が指摘されている。カンガルーケアなどの実施後に脳障害を負った新生児を抱える「患者・家族の会」(須網香代表)は「カンガルーケアのあり方を改善し、実施する場合も細心の注意を払う必要がある」と提言している。

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