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悪材料続出も割安圏、好決算銘柄買いは第2ラウンドとのこと


株式週間展望=落ち着きどころを探る―悪材料続出も割安圏、好決算銘柄買いは第2ラウンド

9時00分配信 モーニングスター



 来週(14-18日)の株式相場は外部環境を横にらみしつつ、落ち着きどころを探る展開となりそう。ゴールデンウイーク明けの今週は欧州債務リスクの再燃、米国景気に対する警戒感から東京市場は波乱に見舞われた。日経平均株価は9日に下値支持ラインと見られていた200日移動平均線(11日は9048円)を割り込み、11日には終値で9000円台を下回った。2月14日の日銀による金融緩和策発表前の水準に逆戻りした格好。

 今週末には米銀大手のJPモルガン・チェースによる金融派生商品に対する過剰投資が発覚、投資家心理を冷やす可能性がある。選挙によって財政緊縮派が敗れたギリシャ、フランスの動向、不良債権問題や財政再建の遅れが懸念されるスペインの行方と来週も欧州リスクが尾を引きそうだ。また、4月の雇用統計が振るわなかったことから米国の景気減速懸念も強まってきた。来週は15日に米4月の小売売上高、16日には米4月の住宅着工件数などが発表され、景気動向を占う上で注目される。こうした海外の不安材料は為替市場で円高要因となるため、日本の輸出関連株にとっては手控え材料とならざるを得ない。

 もっとも、悪材料には事欠かない環境にあって、相場は割安な水準に到達している点は確認したい。東証1部の予想PERは10日時点で14倍台まで低下、PBR(株価純資産倍率)も0.96倍と解散価値に相当する1倍を割り込んでいる。また、騰落レシオの25日移動平均は66.5%(11日現在)まで低下し、ファンダメンタルズ、テクニカルともいつ反騰に転じてもおかしくない水準。日経平均では9000円以下は押し目買いゾーンとみておきたい

 一方、2012年3月期の決算発表が11日でほぼ終了。今期の見通しが事前の市場予想を下回った銘柄には容赦のない売りが出ているものの、今回の決算はある程度保守的になるとの観測があったため、額面通りには受け取れない部分がある。今後は決算内容を吟味しての好決算銘柄物色の第2ラウンドがスタート。PERなどから見た割安株、増配銘柄などに注目したい。堅めの予想で株価が下落した企業でも増額が期待できる銘柄は、むしろ押し目買いのチャンスとなろう。企業発の材料が少なくなるため、節電、代替エネルギー、防災、業界再編などのテーマ株にも目を配りたい。

 また、日本時間16日の朝にMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)の世界株指数の定期入れ替えが発表される予定。新たに組み入れられる銘柄には買い需要が発生する一方、採用見送りとなれば失望売りが出る公算がある。思惑的な売買には注意しておきたい。(田代哲哉)

提供:モーニングスター社

 

<私の見解>

9000円以下は押し目買いゾーンとのこと、私の一旦の底値8850円予想と、

5月11日終値8953円と約100円の差なら一時的に買い目線に切り替えたい。

NYダウとの単純差3800~3900は注視。

 

但し、上値連結線は超えれない、消費税増税が可決しない限り。

(消費税増税に賛成しているわけではありません)
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