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根本から考える(2) -皇室とは

 本日の読売オンライン等のネット報道によると
藤村修官房長官は14日の記者会見で、女性皇族が結婚後も皇族の身分にとどまれる「女性宮家」創設を含む皇室典範の改正問題などについて、年明けから有識者へのヒアリングを行うと表明した。藤村長官は「常識的な範囲で年明けからスタートしたい」と述べた。一方、正式な検討の場の設置に関しては「審議会や有識者会議を設けるか、専門家に個別に聞くなど、いくつかの方法を検討している」と述べた。
 
 この問題は宮内庁の羽毛田信吾長官が10月、将来的な皇族の減少で皇位継承が不安定化する懸念を野田佳彦首相に伝えたことを受け、首相が今月1日の記者会見で「緊急性の高い課題だ」と突如言い出し、皇室典範の改正を含めて検討する考えをあらかじめ示していた。
※皇室典範では女性皇族が一般人と結婚した場合、皇族の身分を離れると定めている。


 翔年は上の例のように一行政機関の長の進言を受けて、極めて目先の問題にとらわれて、政府があたふたと検討を始めるのはいかがなものかと考える。そもそも、この問題は憲法による皇室の位置づけの議論が根本であり、これを避けて「女性天皇が是か非か」とか「女性宮家の創設すべき」などという短絡的な議論でけりをつけてはならないと思う。

 繰り返しになるが、翔年は皇室問題は憲法問題の一つであるととらえているので、この国の形をどのようにするのか、政治家が議論のタネを播き、広く国民的議論の輪が広がることを期待しています。特に有識者会議などのメンバーはご高齢のお歴々ばかりになりがちであるが、もっともっと若い方々の意見も是非反映してほしいと願う。


 21世紀に相応しい日本国憲法をつくる為に国民的議論を起そう。翔年が参考にしている図書の一部です。




 いずれ、根本問題を整理して物申したいところですが、今回はとりあえず、今までに皇室問題に関して翔年が物申してきたエントリーを掲げておきます。リンクを貼っいますので、関心のある方は是非読んでいただきたいです。

2005年11月24日「有識者会議に異議あり」


2010年1月18日「憲法改正は国の在り方の議論から -皇室(1)」

2010年1月20日「憲法改正は国の在り方の議論から -皇室(2)」


2009年1月31日「改憲論議 -鳩山総理のコメントに思う」


2009年1月6日「ガラスの中の天皇家」


2004年12月28日「皇室典範に関する有識者会議に異議あり」


2006年2月19日「経済の話よりも社会のあり方を話そう」


2004年11月9日「雅子さま,「気持ち整理の時間必要」 -東宮大夫-」


2004年11月15日「OさんのE-Mailへの返事」 


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