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金融不良品の倉庫

ひとりごと日記です。

 

世界金融危機が表面化したとき
あるN証券の方が、サブプライムローンなどを含んだ
証券化商品のことを「毒まんじゅう」にたとえていた。

 

金融不良品のことを
「毒まんじゅう」とすると(たとえ話にすぎない)

 

日本の量的緩和政策もあり
欧米を中心に
毒まんじゅうがたくさん製造された。

 

その毒まんじゅうが
「もとの販売できる普通のお饅頭に戻りました~」とするアナウンスを
少なくともわたしは、聞いていない。

 

S&Pケース・シラー住宅価格指数の動向
(長期⇒中期⇒短期の順番で参照するのが基本)や

 

証券化商品の仕組み(デフォルト条項など)を数字と肌感覚で押さえると
売れ残った毒まんじゅうが、まだたくさん世界中のどこかに残っている。

それが現実なのでしょう。

 

欧米の金融機関が損失を発表するのは、毒まんじゅうを廃棄しているので
本当は、損失をたくさん発表している金融機関の方が
その処理がすすんでいると一面考えることもできる。
(そうでない場合もある。)

 

一度、毒まんじゅうになったものが
もとの販売できるお饅頭に戻ることはない。

 

廃棄するか、隠すかどちらかになる。

 

売れ残った
たくさん製造された毒入りまんじゅう(証券化商品)は
中央銀行を除いて誰も買わない。

 

中央銀行のひとつECB(欧州中央銀行)の
欧州安定化メカニズムによる流通市場での国債購入にも疑問が残る。

 

基金とIMFの拠出分は、分からなくもないが
EFSF(欧州金融安定基金)の仕組みは、矛盾している。

 

SIV(特別目的事業体)

「何これ?」と思う。

 

SIVの発行する社債は、ユーロ圏の国々が保証しましょうと言った感じ。
その国別保証する国の中に
イタリア、スペイン、ギリシャ、アイルランドが入っている。

 

自分たちを助ける支援の枠組みの中に
自分がいるといった単純な矛盾がある。

 

N証券の資料によると

 

ドイツ 1194億ユーロ 27.1%


(これは、理解できる)

 

・・・

 

イタリア 788億ユーロ 17.9%
スペイン 524億ユーロ 11.9%
ギリシャ 124億ユーロ  2.8%

ポルトガル 110億ユーロ 2.5%
アイルランド 70億ユーロ 1.6%

 

(ここは、理解できない。)

 

結局、この救済スキームは、いくら基金を増やしても
その時には、一時的な楽観論が出るかもしれませんが
根本的な解決策にならず、問題の先送りにすぎないかもしれない。

 

よって、欧州のソブリン債も格下げされやすい一面もあるのでしょう。
また、仕組みが複雑なので欧州の株価も乱高下しやすいと思う。

 

・・・

 

もどって

美味しいお饅頭屋さんにご迷惑をかけてはいけませんが
証券会社から聞いた「たとえ」です。


何かにたとえないと難しすぎてわからない。
(個人的には、美味しいお饅頭は好きです。)

 

売れ残ったたくさんの金融不良品の倉庫が
どこにあるのか不明です。

 

日本は、歴史的な関係もあって
オランダ領といった倉庫の名前を聞くこともあるが
噂にすぎず、わからない。

 

わかりやすいところでは
ケイマン諸島などのタックス・ヘイヴンになるのでしょう。

 

一度、テレビで見ましたが
それを捜しに行った人の行先は

私書箱だった。(・o・)!

 

金融に興味のない人は
本来のバーチャルな話になると難しいので
毒まんじゅうの方がわかりやすいかも。(イメージ)

 

難しく書くと、通貨戦争になる。

 

CDOキューブド(CDOのCDOのCDO)など
普通に簡単に書くと(複雑怪奇で簡単でも説明不可能)
多くの人が寝てしまう。

 

難しすぎてわからないことだけ
理解したい。

 

その毒まんじゅうをたくさん製造した
お饅頭の販売先を緊急援助するために
金融版豪華客船クィーンエリザベス2(QE2)が誕生した。

(正しくは、Quantitative Easing 2の略)

 

 

この論理からすると
エリザベス3世はいないので
QE3といった名称だけでも違和感がある。


(さらなる、金融緩和の可能性はあるが、金融緩和にも限界がある。)

(偶然、JPモルガンの人に話を聞くと株価が下がっているのは

「金融緩和への催促ですよ~」と言っていた。正しいかどうかは、わかりません。)

 

経験している日本人がわかるはず。
ゼロ金利(正確にはマイナス金利)でも
なかなか景気が回復しない。

 

長期投資家は
金融不良品の倉庫があることを
再認識してもよいかもしれません。

 

マーケットは、引き続き
「大いなる不安定」(ルービニ教授の本タイトル)

状況が続くと思う。

 

 

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