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火がついた
シャープが3日発表した2009年10~12月期の連結決算は、最終損益が91億円の黒字(前年同期は658億円の赤字)となった。黒字は2四半期連続で、7~9月期比では23%増となった。エコポイント効果で国内での販売が伸びた液晶テレビが黒字に転換、コスト削減も寄与した。
売上高は前年同期比横ばいの7353億円。液晶テレビの販売台数は日本が37%増の170万台と伸びた。海外は中国で増加したが、欧米で苦戦し、19%減の134万台だった。価格下落で金額では2%減だった。
営業損益は210億円の黒字(同158億円の赤字)。利益額は7~9月期比では24%減だった。液晶テレビの損益は改善したが、液晶パネル部門は中小型パネルの価格下落を受け、採算が悪化。10月に稼働した堺工場の償却負担や部材の値上がりも響き、同部門の10~12月期の営業利益は前年同期比82%減の10億円となった。
会見した浜野稔重副社長は「1~3月は堺工場の出荷が約2倍になり、部材コストも減る」として、液晶パネル部門の採算改善に自信を見せた。10年3月期通期の最終損益は30億円の黒字(前期は1258億円の赤字)の見通しで、従来予想を変えなかった。液晶テレビ事業は年間では赤字が残る見通しだ。
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堺工場が命運を分けるかも。
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