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【投資脳のつくり方】「バブル」を回避するのは不可能

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●【本日のニュース】/「バブル回避」に悩む日銀
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主要各国の中央銀行は今月中旬以降、相次いで政策の現状維持を決めたが、非伝統的金融政策による資金枠の圧縮など、いわゆる「出口論」を模索する動きも出ている。そうした動きを読み解くうえで、資産バブルと金融政策の関係に踏み込んだ京都での白川方明日銀総裁の講演が改めて注目を集めている。


9日の講演で総裁は「金融政策が不適切であればバブルは膨張する」と指摘、「他の様々な政策との組み合わせが必要」としながらも、金融政策をバブル回避に適用すべきだと述べている。


(2009/06/27日経速報ニュースより一部抜粋)


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【ニュースの深層】「バブル」を回避するのは不可能
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■いつもメールマガジンをお読みいただきありがとうございます。


経済アナリスト、木下晃伸です。



■株式市場のみならず、資源等も含めた価格の上昇から、早速「バブルではないか」という意見が聞こえてきます。


特に当局から「バブル」に対する言及が目立ち始めています。


例えば、日銀の白川総裁は、「金融政策が不適切であればバブルは膨張する」と指摘、現状の世界的な低金利の舵取りを誤ると、バブルが発生するとの論を展開しています。


つまり、異常事態からの「出口戦略」を議論することが重要である、と考えているのです。


金融市場への大量の資金供給が資産バブルのリスクを招くのを警戒しているのは、日銀だけではありません。緊急対応からの「出口戦略」の議論はECBのビニスマギ専務理事らも同様に議論しています。


ビニスマギ専務理事は、「投機的なバブルは防ぐ必要がある」との考えを示していますし、シュタルク専務理事も「(出口戦略なしでは)危機に巻き込まれる」と指摘しているのです。



■ただし、日経報道にあるように「世界の中央銀行の間では、バブルと金融政策の関係は、コンセンサスのないテーマ。特に米国では「バブルの渦中ではバブルは認識できない。金融政策でバブル防止をしようとすると必要以上の引き締めを起こしかねない」との見方が依然として有力」という意見が大半です。


そのため、バブルを防ぐために金融政策は無力であるケースが目立っているのが実情と言えるのではないでしょうか。


結果として、バブルは何度でも引き起こされてしまう。危機時に対応するために金融緩和を行う。結果、リスクマネーが膨張、株式や資源などに流れ込む。


いずれ、バブル的に大きく上昇したときには、利上げに踏み切るも、リスクマネーの膨張を防ぐことができない。しかし、最終的に利上げによる景気の収縮が打撃となり、バブルが破裂、ハードランディングすることになる。


規模の大小こそあれ、これから何度もこうした一連の流れからバブルが発生することになると考えています。


であれば、すでにバブル的要素を現時点で孕んでいることになる。いまがバブルの真っただ中なのか、それともこれから本格的にバブルがやってくるのか、自身の仮説をまとめておく必要があるでしょう。


当局としては、バブルを回避するという発想は必要です。しかし、投資家は、バブルはこれから何度でも発生し、バブルとの付き合い方を自衛策として知っていなければならないと考えます。


私は、3月中旬より市場は新展開を迎え、新たなバブルに向かって直進していると考えています。その過程において現在は、始まったばかりの水準、と捉えています。


(文責:木下晃伸 きのしたてるのぶ)
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