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百会(ヒャクエ)

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 一期一会の「一会」は知っていたが、「百会」という言葉はは知らなかった。中国で発達した鍼灸療法で「百会」は頭の頂点にあるツボだという。近代医学を重視し、東洋医学のツボ療法は経験的な療法と思っている翔年は、鍼も灸もして貰ったことがない。鍼などはむしろ怖いと思っている。話が矛盾するようですけど、一つだけツボ療法を長年試みていることがあることはあるんです。


 それは「青竹踏み」。子供のころ、夏の間、毎日近くの川へ泳ぎに行っていた。河原に転がっている太陽に焼かれた熱い丸い石の上を裸足で歩いた、歩かざるを得なかった。その時、ちょっと痛いけれど気持ちがいい感触が足裏の土踏まずにあった。中年になって青竹踏み健康法を知ったとき、あのころの記憶がよみがえり、これはひょっとしたらいいのではないかと思って始めた。風呂場の脱衣場において風呂上りに踏むだけのことで、こんなことで効能があるのかないのか、今もって分からないが、続けてはいる。

 さて、病気や怪我を治療することを「手当て」という。手を当てて皮膚を刺激することによって治癒を促そうとするものだ。「イタイイタイの飛んでけー!」の呪文とともに、傷口に唾を塗れば、幼児ならそれで痛みはとれ、擦り傷は自然に治る。

 鍼灸法はそういう手当ての進歩したものかもしれない。ちょっと調べるとこの療法では「経絡」や「経穴(ツボ)」を押したり、刺したり、熱したりして刺激する。その効能は多くの実例で証明されているが、なぜ効能があるのかは科学的に解明されているとは言えない。
 生半可な医学知識しかもたない翔年でさえ、経絡や経穴と血管や神経の走行とは一致していないことは分かるので、効く理由をいろいろ説明されても、さっぱり訳が分かりません。

 経絡は正経が12、経穴は365あるという。一年の月の数と日の数に一致し、自然のめぐりと人体の密接な関係を表すといわれても、「はぁ、そうですか」とは言えない。翔年なぞは、かえって怪しいと思ってしまう。

 「百会」の他にツボの名称は「風地」とか「三里」とか「神門」とか一杯あるが、その幾つかは広辞苑にも出ている。例えば

三里:灸穴の一つ。膝頭の下で外側の凹い所。ここに灸をすると万病に効くという。

とあります。

 万病に効くといわれても、何故効くのか理屈が分からない以上、病気になれば、なんでもかでも「三里」に灸をしてもらって「ハイおしまい」というわけにはいかない。人体は複雑な上にも複雑な組織体ですから。


 ところが、これが病気でなかったら・・・、例えば「気持ちがいい」ということに効くと言われたら、どうだろうか? 麻薬みたいに副作用があっては困るが、ツボに副作用があるなんて聞いたことがない。結構ではありませんか。

 というような訳で、そういうツボを分かりやすく書いた本もある。ツボの名前の一部の例をお目にかけます。
                
幻覚域(頭、後頭部、こめかみ):天柱、百労等
邪淫域(耳、歯茎):聴宮、齦交等
恍惚域(首すじ、肩、腕、わきの下、ひじ、手首、手):気端、隠白、合谷、労宮等
極楽域(乳首、乳房):乳中、神封等
愛欲域(腹、背中): 腹結、肝癒、胆癒、命門等
昇天域(腰、下腹部、会陰、尻): 環躍、陰辺、長強等
観音域(太もも、ひざ、ふくらはぎ、足首、足):承山、殷門、太渓、申脈、湧泉等


 スミマセン!
 東洋医学は訳がわからないので、話の途中ですがこれでおきます。
 関心のある読者は図書館に行くなり、ネット検索するなりして、お調べください。きっと有益な情報が見つかると思います。
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