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コートサイドにて -おいど談義

 8時半から11時半までの早朝テニス。暑いし太陽は強いので、まだ夏は終わっていない。今日の仲間は9人。
 
 コートサイドで、H氏の奥さんから、「お尻の筋肉を日常生活で傷めたので、テニスをするのがちょっと辛い」と聞く。臀筋かと聞くと表面に現れている筋肉ではないという。「じゃ、インナーマッスルでしょうね。運動を控えるしかありませんね。」というような素人筋肉談義をした。

帰宅してから調べました。
尻の筋肉には
大臀筋=お尻の筋肉。(鍛えるには脚を後方に上げる)
中臀筋=尻の横の筋肉。(鍛えるには脚を真横に上げる)
小殿筋=小臀筋は中臀筋の深部に位置するらしい。(これだけを鍛えることはできない)さらに、コートサイドで翔年がインナーマッスルと言ったのは日本語では
大腰筋というのが正しい。
もう一つ、太ももの裏側の筋肉(ハムストリングスという)もお尻に関係していることがわかった。
H氏の奥さんの症状とこれらの筋肉群から考えると、やはり傷められたのは太ももの骨と背骨をつないでいる大腰筋(インナーマッスル)であるように思われる。


 この談義の余韻があったからでしょうか。次の休憩の時、今度はA氏から「『おいど』の語源はなんでしょう? 漢字ではどう書くの?」と疑問を呈された。A氏はこのBlogの読者です。

 その時は「『おいど』は京都の言葉のような気がする」と答えたけれど、漢字はどう書くのか見当もつかなかった。

 帰宅してから「語源海」に当たってみたが分からない。「広辞苑」など辞書にも当たってみたが、京言葉とは書いてない。結局、関西弁であることは間違いないのですが、もう一つハッキリしたことは分からないじまい。

 調べて分かったことを書き留めて、A氏への追加返事としよう。

おいど=おしり、お尻、漢字では「御居処」

 子供のころ(京都の田舎で)「おいどをおぶったん(お仏壇)に向けたらあきまへん」とか言うように使われているのを聞いたことがある。
 高校生の時に市電の中で、中年のオバさんが「おっきいおいどですんまへん」とか言いながら、座席の狭い間に割り込んでこられて嫌な思いをしたことも思い出す。

 川柳にも「おいど」はあります。この作者はセクハラで訴えたりしないと思います。

いややわあ おいどさわって いきはった   大阪弁川柳


今はほとんど使われない「おいど」という言葉ですが、なかなか面白い用例もあります。

牛のおいど=牛の尻 → モーの尻 → 物知り
   
黒犬のおいど → 尾も白くない → 面白くない
(「白犬のおいど」は反対言葉)

太鼓のおいど →ドンけつ → 最後   
 
さらに、日本舞踊の世界には、「おいどを締める」という言葉があるそうです。そういえば、美しい立ち姿や舞い姿には、確かに「おいどをキュンと締めて」いるイメージが浮かびますね。
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