●泣かぬなら殺してしまえホトトギスじゃないけども...

[曹操さん]

２０日（金）の米国市場は続落。特に金融関連株の下げがきつい。シティーグループは22％の急落。バンク・オブ・アメリカも一時１４％の急落（引けではマイナス3％）。市場では銀行国有化観測が浮上しており、先行きどうなるか分からない銀行株を現金化する動きが増えてきたと思われる。ついでにGMの完全子会社のGMサーボが破綻したことも投資マインドを著しく低下させた。スウェーデン政府の金融支援を拒否したという事実が今後も同様の動きを誘発させてしまうかのような予感を暗に実感してしまう。投資家の最も懸念する事項はGMクライスラー融資問題だと思われるが、最終的にどのように対処すれば問題を解決することができるのかといった見通しが全く不透明であることが最大の問題だと思う。実際今回融資をすることになったとしてもGM、クライスラーが確実に再建できる保証はない。なんだかんだいって追加融資を迫られる可能性も否定できない。「知ったが終い」の投資格言の観点からすれば現在まで見通し不透明であり、知ることができていない。よってまだエンドレス。投資家に「知ったが終い」にさせるにはGMクライスラーを破綻させてしまうこと。その方が一挙に調整が終わって短期的に解決できるような気がする今日この頃。