NGTNさんのブログ
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現状把握と今後の見通し
今まで日記にちょこちょこと書いてきたことをまとめてみました。素人の考えなので、そんなに信用しないで下さいね。
[株式]
・米国
短中期ではやや強気。金融緩和、ドル安などが理由で、あと1年くらいは能天気に上がっていきそう。長期では弱気。理由は、放蕩財政、住宅市場の低迷やインフレによる個人消費の低下など。一部のグローバル企業を除いては沈んでいくと思います。世界経済にとっては、新興国が生産者、消費者両方の立場で成長していって、アメリカの没落の影響をどれだけ少なくすることができるかが今後の鍵ではないでしょうか。
・新興国
短中長期で強気。まだ成長余地はあると思う。中国は景気、インフレ、資産バブルがいずれも過熱気味なので、来年あたりに一旦ピークアウトするかもしれません。その際の世界経済への影響、各国の株式市場への影響はそれなりにありそうです。個人的には食糧価格の高騰で、ブラジルが結構面白いと思います。
http://www.nikkeyshimbun.com.br/070829-31brasil.html
・日本
短中期では中立。年末に日経平均17000-17500円くらいを想定していますが、指数は為替次第なところもありどこまで上がるかよくわからないです。セクターで買えるのは資源関連、BRICs関連。資源関連は上流工程、なるべくなら自分で鉱山や油田を持っているようなところが良いと思います。内需は厳しい。外需も対ドルで円高に行く可能性もあり、また価格競争が厳しくなっているので半導体や電機などはあまり期待出来ないのでは。長期では弱気。アメリカに依存する割合が高いのと、根本的に国としての活力が無い気がするので。
・一応、国別に書いていますが、グローバル化が進んでいく現状においては国単位で企業を見るよりも、その企業がどこのマーケットで収益を上げているか、そのマーケットは全体として成長しているか、そのマーケットにおいて技術面・コスト面・サービス面での優位性はあるか、などの視点で見ていった方が良いと思っています。
・バブルの可能性
金余りの状況は変わらないと思います。オイルマネー、中国、金融緩和、etc。今までは、サブプライムローン関連に代表される色々なデリバティブを作ってそこに大量のマネーが流れ込んで株式市場のPERは好景気にもかかわらず落ち着いていたわけですが、そのデリバティブバブルが弾けてしまったので、今後運用先を求めたマネーが株式市場に流れ込んでくる可能性もあるわけです。まあ、また変なデリバティブをつくりはじめるかもしれませんけど、「運用しなければならないマネーは大量にある」というのは意識しておいた方が良いと思います。
http://www.martincapital.com/chart-pgs/Ch_per.htm
[高配当株、REITなどについて]
社債市場のクレジットスプレッドが今年前半に比べると拡がっていて、新興国などの高利回りの債券と先進国の国債とのスプレッドも拡がっている。これが高配当株やREITの価格低迷の一因になっているのではないでしょうか。
去年後半から今年前半あたりまで金余りで色々な債券が買われ、スプレッドが異常に縮小した状態(リスクを軽視した状態)になっていました。それが7月以降のサブプライムローン問題で安全資産への資金への逃避が起こりクレジットスプレッドは跳ね上がって、まあこれはFRBの8/17の公定歩合引き下げで一旦落ち着き、この前のFFレート利下げでさらに低下はしたのですが、それ以前に比べるとまだまだ高く、リスクに対して上積みする利回りというものはサブプライムローン問題以前よりも高いものが求められるようになっています。クレジットスプレッドの推移については以下のブログエントリーの2番目の画像を参考になるかと。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/17202/2621397#2621397
よくわかんなくなってきましたが、話をまとめますと、恐らく、債券、高配当株、REITなどのインカムゲインを主目的として商品は、リスクと利回りを秤にかけてどれが魅力的か判断される要素もあり、以前よりリスクに対して高い利回りが求められるようになった現在の状況においては、長期国債とのスプレッドや絶対的な配当利回りを以前の基準で判断しない方が良いのではと思います。リスクと利回りの関係については以前の日記でも紹介した以下のブログを参考に。http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/15887378.html
[為替]
中長期的な視点。資源高の流れは変わらず、今後も資源国の通貨が強いと思います。オーストラリア、カナダあたりですかね。ドルの基軸通貨としての地位低下に伴い、それにとってかわるものとしてのユーロも買われ続けそうです。ドル、円、ポンドは弱いと思います。アメリカ、日本は内需が弱い。イギリスは金融頼みで、CDOなどの一時的な損失だけではなく、今回のサブプライムローン問題をきっかけとして金融市場のリスクを無視して大量のマネーを注ぎ込むような動きは下火になると思われ、金融頼みのイギリスは厳しいかと。
[リスク]
米住宅市場の低迷、世界的なインフレ、ドル安。これらの流れは変えられないでしょう。いかに振れ幅を小さくするか。インフレでも景気拡大している間は株は買われると思いますが、スタグフレーションになるとどうなるんでしょう。よくわかんないです。ドル安を防ぐために、アメリカが派手に戦争起こしそうな気もします。あとは中国経済のハードランディングでしょうか。
※まだ書き残したことがありそうなので、思いついたら追記していきます。
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こんばんは。配当利回り2%を超えるような高配当銘柄以外は、相場の勢いが強ければすぐに配当落ちは埋めると思いますよ。一応ですが海運は、第二四半期の決算で原油高の影響が出るか確認したほうが良いでしょうね。(多分影響はあまりないと思いますが。)
1000マイルさん、
こんばんは。色々な人の考えを知ることが出来るのは良いですね。私も自分の考えをまとめる意味もあって細々と書いています。今後ともよろしくお願いします。
いつも親切にコメントありがとうございます。
海運は好決算が続きましたね。高配当も多いようなので
私も海運株をにぎっています。ただその分、権利落ちの反動も怖いですね。
おはようございます。原油高は気になりますが、それ以上に運賃が上がっているのでしばらくは大丈夫かと思います。バルチック指数は、今年2倍くらいになっています。目先の株価動向はバルチック指数次第ですね。
http://www.naftemporiki.gr/markets/quotegraph.asp?id=.BADI
長期的に見れば、現在船の生産が急ピッチで進められていますので、2,3年後あたりから需給が緩んで今みたいに稼げなくなると思います。勿論、その前に世界景気が腰折れすれば輸送量減少・運賃下落で業績も悪くなるでしょう。
おはようございます。
原油高ではありますが、海運はどこまで好調を維持できそう
ですか?
組織の体質が古い、生産性が低い、コスト競争が激しい、付加価値をつけられずに体力の削りあいになっている・・・色々な理由があるとは思います。
でも大きな流れとしては、グローバル化の圧力により、生活水準が新興国を含めた他の国々と近づいていく過程にあるのではないかと思っています。イメージとしては、色々な濃度の塩水があったとして、間にあった仕切りが無くなればお互いに混ざり合って濃度が同じになっていく感じでしょうか。世界全体では経済発展している(全体の水量に対しての塩の量は増えている)のですが、混ざり合っていくのが急なので元々濃度が高かった方は薄くなっていかざるを得ないかと。
新興のG株やA株もまだまだですね~XX
買い下がるにしてもまだ早そうですね。
内需も労働分配率に頼らない何か他に方法があれば・・
でもやっぱりサラリーマンとしては給料を上げて欲しい!!