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相場は相場に聞け(その4)

皆さんこんにちは
本日のテーマは、ナスダック市場崩壊後の日本でのテーマ業種と銘柄選択です。株式投資は「いい株をいい時に買って長期に保有し」配当金で老後を豊かに暮らすことに尽きると思います。いい株を選定すること、長期に保有すること、これが株式投資成功の秘訣です。

いい株とは、購入する世代により、相場の位置と方向により異なります。いわゆる優良株や時価総額上位銘柄がいい株とは限りません。長期に持って時価総額が上昇し、高配当を維持できる銘柄がいい株の最低条件となります。ナスダック市場のGAFAMと呼ばれる銘柄は、今から10年前に購入し保有していれば、10倍も20倍にもなっていたでしょう。これらの銘柄はいい株だったのです。でも今この株はいい株でしょうか。

いい株の条件は変わらないにしても環境は絶えず変化しています。ナスダックを取り巻くアメリカの証券市場では、インフレによる金利上昇と金融引き締めにより、金詰まりが顕著になっています。そのため株式を見る目が将来の成長より目先の安定に移って、GAFAMの選定に影響を与えているのです。

それでは一体株価はなんで決まるのでしょうか。株価決定要素はいろいろありますが決定的なものはありません。もし絶対的(万人共通の)尺度があれば、皆それに従い株価は変動しなくなり、株式市場は成り立ちません。株価が変動するのは、参加者がそれぞれ違った考え方を持っているから、買う人もいれば売る人もいる流通市場になるのです。

私は「株価は短期では需給、長期にはファンダメンタルで決まる」としています。株価形成の基本は買い手と売り手とが、その価格を同じ数量で取引すれば成立します。需給が株価を決めているのです。その需給を決めるのは様々な要因があります。その中でもっとも使われているのは株価決定理論です。

株価=予想1株利益×株価収益率(P=EPS×PER)を用いた株価の評価(バリュエーション)は、株価決定の要素として銘柄選定や購入の際に使用している人が多いようです。ただ、この理論の弱点は、株価収益率(PER)が人により変動することです。だから価格が同じでも強気と弱気が存在し、株価が成立するのです。現在(5月6日時点)の日経225の株価収益率は12.6倍で、アメリカ市場に比べるとかなり低い数字になっています。

日本の株価はアメリカ株に比べて安く、値上がり余地がありそうですが、投資環境がアメリカ株と違う点に注意が必要です。日本は黒田日銀の下で、金融緩和政策が継続されていますが、日本でも資源の高騰と円安により物価の上昇が2%を超え、アメリカと同じように金詰まりが顕著になってくるものと思われます。そのため株式を見る目が、将来の成長より目先の安定に移ってきます。

日本の市場もいよいよ需給相場から業績相場への移行が始まります。ファンダメンタルに着目した銘柄の選定が必要になってくるでしょう。当面は業種にこだわらず業績のよい個別銘柄選別で行き、その後の柱を探すとすれば、「国策に売りなし」で中心銘柄は、
(1)政府調達産業(宇宙開発、防衛、建設・土木、金融、通信、運輸)
(2)ウェルカムバック産業(工場の日本移転、電気、機械、部品、素材など)
ではないでしょうか。いずれにしろ、過去に大相場を出していない不況に強い優良銘柄が、ポートフォリオの中心になります。

現在は決算発表の最中です。5月から6月にかけては、年に4回ある決算発表のうち、昨年の実績と今年の予想とが同時に見られるチャンスです。今期の予想を見て、それに株価がどう反応するかを確かめてから銘柄を選定しても遅くはありません。

皆さん、長いことご覧いただきありがとうございました。これでしばらくお会いすることはないでしょう。皆さんのご健闘お祈りしています。

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