【投資脳】金融安定「あらゆる措置」、サミット首脳宣言

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【投資脳】金融安定「あらゆる措置」、サミット首脳宣言

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■いつもお読みいただき、ありがとうございます。
経済アナリスト、木下晃伸(きのしたてるのぶ)です。

■先週末の米国株が大幅下落となったことを受け、
日経平均株価は続落で始まりました

一時は200円を超す下落を見せていましたが、下落幅を縮め、
前場終値はプラスに転じました。

日経平均株価 8561.19円
+98.8円 +1.17%

■その中で、本日は、週末開催された金融サミットを中心に、お届けしています。

また、金融サミットの注目点に加え、有識者、資産家の見方、
発想法を紹介しています。ご参考いただければ幸いです。

それでは、本日もどうぞよろしくお願いいたします。


※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

┏━ 【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】 ━━━━━┓

1.金融安定「あらゆる措置」、サミット首脳宣言
2.09年の世界景気と金融
3.株安に動じず

http://www.terunobu-kinoshita.com/20081117-toushinou.pdf


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1.金融安定「あらゆる措置」、サミット首脳宣言

(出所)2008年11月17日付日本経済新聞朝刊1面より

 ●世紀のイベントが閉幕
 ●経済の議論がこれからも重要課題に
 ●批判もあるが、プラス面にこそ注目すべきだ

米欧と中国、インドなど新興国の二十カ国・地域(G20)による緊急首脳会合
(金融サミット)は15日午後(日本時間16日未明)、金融安定化に向け
「あらゆる追加的措置をとる」との首脳宣言を採択し、閉幕した。

日米欧から中国、インド、ロシア、ブラジルなど参加国の経済規模は世界の約9割。
これだけの国々のトップが経済を議論するために集まったのは初めてだ。
会合の集合写真で米大統領の隣は中国の胡錦濤国家主席。
立ち位置が、中国など新興国の存在感を象徴する。

今回の会合でメリットを享受するのは新興国だろう。
金融サミットでは、新興国、途上国向け支援に国際通貨基金(IMF)や
世界銀行の機能や財政力を強化する方針を正式に表明した。
日本政府によるIMF向け1000億ドル(約10兆円)の
資金融通提案などが後押しした格好だ。

たしかに、サルコジ仏大統領は
「もはや唯一の基軸通貨ではない」とドルと距離を置く。
また、米大手自動車の政府支援をめぐっても、
欧州が米国の緊急融資構想をけん制するなどの動きも見られた。
また、新興国からは「もっと途上国支援が必要」
「先進国主導の金融安定化の枠組みに正当性はない」
という批判もあり、食い違いも目立った。

具体性、即効性がないなどの批判はあろう。
失望感という言葉を語る投資家も多い。
しかし、未曾有の恐慌が吹き荒れる中で、各国が
足並みをそろえて動き出すことが改めて発信されたことは素直に評価すべきだ。
たった一回の会議でそれほど簡単に決まるわけもない。
さらに、利下げ、財政出動など、政府当局の動きは、批判されることではない。
ポジティブな面にも注目したい金融サミットの総括だ。


2.09年の世界景気と金融

(出所)2008年11月17日付日本経済新聞朝刊5面より

 ●米産業界発の危機懸念
 ●金融革新は続く
 ●日本、中国の存在感が高まるのは“お金持ち”だから

金融サミットが閉幕、来年4月に再び会合が開催される運びとなった。
マスコミからの取材に関しても「どうなる2009年?」というスタイルが増えている。

来年を見通す中で、ドイツ証券会長の金成憲道氏の見方は興味深い。
金成氏が述べている意見をどう捉えるかで、
株式市場の行く末は決まってくるように思う。
以下、重要性の高い部分を抜粋した。

●米国の大手自動車メーカーが破綻するようなことになれば、
影響は再び金融システムに跳ね返るだろう。
部品供給や販売の関連企業が複雑に絡むので、
思わぬ金融機関が不良債権を抱える可能性がある。

●行き過ぎはあったが、複雑な金融商品の開発に象徴された
投資銀行業務の創造性は、米国経済のバリュー(価値)だった。
米国の価値を犠牲にするような規制はうまく避けるだろう。
オバマ政権下でも金融革新は続く。
今までは国や企業の信用力に関する金融技術ばかりが発達した。
今後はエクイティ(株式)の周辺分野で革新が起きるのではという気がする。

●小国を軽んずるわけでは決してないが、
これだけの危機は大国が踏んばるしかない。
米国は言うに及ばず、日本の役割も重くなる。
よしあしは別にして個人の金融資産の約半分が預金に集中する日本は、
現時点では金融の安定度が高い。
世界一の外貨準備を持つ中国の存在感もいっそう高まるだろう。


3.株安に動じず

(出所)2008年11月16日付日経ヴェリタス3面より

 ●個人投資家として名が通る竹田和平氏の発想とは?
 ●資産が減少しても気にしない
 ●株式市場に対する信頼感がそうさせる

日本一の個人投資家であり旦那道を説く竹田和平氏。
06年時点で300億円ともいわれる保有株はどうなっているのか。
資産家の発想には、幾度もの逆境を乗り越えてきて
身についた投資の王道とも呼べる考え方が隠されている。

●(保有資産の状況は、という質問に対し)詳しく見てないけど、
そりゃあ下がってる。市場平均と同じぐらいは下がってるだろう。
年初から日経平均株価は約4割下がってる。僕の資産もそんなもんだろう。

●(下落は気にならないですか、という質問に対し)全然。微動だにしない。
上がってよし、下がってよしだ。
工場建てるのに、買った土地の値段の上下は関係ないだろう。

●資本主義に代わるものはない。明日も資本主義。(中略)株は絶対に死なない。
大戦争でもインフレでも、株や土地が“死んだふり”をすることはあっても
決して死なない。

●ファンドが慌てて待ったなしで売ってる。
そりゃあ解約する人にお金を返すには、売らにゃならん。
今、売ってる人は正常な判断で売ってるわけじゃないんだ。
でも僕は現金化の必要がないから売ってない。

職業柄多くの資産家にお会いする機会があるが、
資産家ほど、今回の恐慌にどしっと構えている。
そして、共通することは、危機の時をチャンスに変えている経験を持つことだ。
だから、今回の危機でも焦ることがないのだ。
経済状況を観察するとともに、
資産家が資産家となった背景にある考え方に今から触れ、実行に移すべきだ。


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■編集後記
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世界中の注目を集めた金融サミットが終了しました。

その後のイベントとしては、17日に開催予定のポールソン長官の講演、
また18日の議会証言に注目が集まるでしょう。

不透明感が漂う時期だからこそ、経済事象に目を凝らしていきながら、
自分自身の投資スタイルを確立しておくことが求められると思います。


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