株テーマ【炭化ケイ素繊維】
【炭化ケイ素繊維】とは
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炭化ケイ素(SiC)繊維は炭化ケイ素でできた繊維のこと。SiC繊維と呼ばれる場合もある。1975年、東北大学で開発された。
炭化ケイ素は炭素(C)とケイ素(Si)が1対1で結合した化合物で、優れた耐熱性、熱伝導性、耐食性を持ち、圧縮に対しても強いという特性を持つ。この炭化ケイ素を繊維化した素材である「炭化ケイ素繊維」は、金属以上の耐熱性を持ちながら、軽量かつ熱膨張による変形が少ない。このため、地球に帰還する際の高温に耐えなければならないスペースシャトルの耐熱材料のような過酷な用途に用いられてきた。
炭化ケイ素繊維は近年、航空機用エンジンや発電用タービン向けの材料としての利用が期待されており、大規模な需要発生の可能性があるとみられている。