■ネクスG <6634> 186円 (+50円、+36.8%) ストップ高
ネクスグループ <6634> [東証S]がストップ高。4月30日の取引終了後、連結子会社のネクスが、デジタルコンテンツの企画などを手掛けるレグラス(東京都千代田区)と、会話型AIにおける共同研究を開始すると発表。レグラスは2022年にJ2の栃木SCのオフィシャルサイトに問い合わせ自動応対システムを提供したほか、会話型AIを搭載したデジタルサイネージによる実証実験を行った実績を持つ。今回の共同研究では、エッジAIコンピューター「AIX─01NX」上での画像解析と、会話型AIとの組み合わせの有効性や市場性を見極め、病院やホテル、大型店舗などさまざまな場面で活用できる新たなサービスの創出を目指す。
■JIA <7172> 1,390円 (+300円、+27.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証P]がストップ高。4月30日取引終了後に1-3月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.3倍の90億1600万円、純利益が同6.8倍の40億8300万円と急拡大しており、これを好感した買いが膨らんだ。日本型オペレーティングリース市場で投資家の需要が伸長するなか、それに対応した商品組成が行えたことが奏功し、主力の「オペレーティング・リース事業」が好調だった。為替差益の計上も寄与した。なお、通期見通しに変更はない。
■レーザーテク <6920> 39,750円 (+5,150円、+14.9%)
東証プライムの上昇率2位。レーザーテック <6920> [東証P]が3日続急騰。30日の取引終了後、24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比97.9%増の1572億200万円、最終利益は同2.0倍の415億2100万円だった。直近3ヵ月間の24年1~3月期の売上高は同2.6倍の622億1300万円、最終利益は同2.7倍の193億2300万円となり、前四半期の23年10-12月期との比較では売上高は30.5%増、最終利益は33.3%増となった。業況を評価した買い注文が集まった。1-3月期では半導体関連装置、サービスともに売上高が増加したほか、受注高は前年同期比2.3倍の763億1500万円と大幅に増えた。通期の業績予想は据え置いた。同社は生成AI関連のHBM(広帯域メモリー)や、化合物パワー半導体向けの需要が堅調に推移するとの見方を示す。
■アズーム <3496> 6,050円 (+590円、+10.8%)
アズーム <3496> [東証G]が続急騰。4月30日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年10月-24年3月)連結決算が、売上高49億1800万円(前年同期比27.3%増)、営業利益8億4000万円(同41.3%増)、純利益5億8400万円(同45.3%増)と大幅増収増益となったことが好感された。ストックビジネスである主力の駐車場 サブリース事業でマスターリース台数(受託台数)、サブリース台数(稼働台数)ともに増加しており、ストック型の売り上げ拡大が加速。一方、コスト増加は人件費などの一部項目に限定されたことから、営業利益率も1.7ポイント上昇した。なお、24年9月期通期業績予想は、売上高100億円(前期比20.9%増)、営業利益18億円(同40.4%増)、純利益11億6000万円(同32.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■住友林 <1911> 5,359円 (+474円、+9.7%)
東証プライムの上昇率3位。住友林業 <1911> [東証P]が3日続急伸。木造住宅に強みを持つ大手住宅メーカーで、米国での戸建てが収益の主柱を担っている。足もとの業績は絶好調に推移しており、前日取引終了後に発表した24年12月期第1四半期(24年1-3月期)決算は営業利益が前年同期比67%増の406億3100万円と大幅な伸びを達成した。国内の注文住宅需要は停滞しているものの、米国での住宅販売が伸びている。また、売買単価の上昇がコスト増を吸収し、収益を押し上げている。
■九州電 <9508> 1,593.5円 (+127円、+8.7%)
東証プライムの上昇率6位。九州電力 <9508> [東証P]が続急伸。1日は電力株は高安まちまちの展開だが、そのなか同社株の上げ足の強さが目立った。前日4月30日取引終了後に発表した24年3月期の経常損益は2381億6100万円(前の期は866億3400万円の赤字)と大幅黒字化を果たし、同時に過去最高利益更新となった。原発フル稼働に伴う収益押し上げ効果が発現したほか、燃料安を電気代に反映するまでのタイムラグで生じる「期ずれ益」が全体利益の伸びに直結した。25年3月期についてはこの「期ずれ益」の剥落もあり、経常利益は前期比54%減の1100億円を見込むが、この業績見通しについてマーケットは事前に織り込んでいたフシがあり、むしろ決算発表通過でアク抜け感からの買いやすさが表面化する格好となった。更に同社は財務体質の改善を背景に25年3月期の年間配当を50円とする方針を発表、これは前期実績の25円に対し倍増となる。時価予想配当利回りも3%を超えることで、インカムゲインに期待した投資資金の流入も誘った。
■JR西日本 <9021> 3,250円 (+256円、+8.6%)
東証プライムの上昇率7位。西日本旅客鉄道 <9021> [東証P]が続急伸。4月30日の取引終了後、取得総数2000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.1%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。また、前期の配当を22円増額したうえで、今期の年間配当は実質増配の計画を示しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まったようだ。自社株の取得期間は5月1日から9月20日。25年3月期の年間配当予想は72円とした。株式分割を考慮したベースで24年3月期の年間配当は71円で、実質増配となる。同時に公表した今期の業績予想では、売上高が前期比5.1%増の1兆7180億円、最終利益が同1.3%増の1000億円となる見通しを示している。
■デンヨー <6517> 2,578円 (+201円、+8.5%)
東証プライムの上昇率8位。デンヨー <6517> [東証P]が3日続急伸。1日午後2時、24年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画を12億円上回る50億円(前の期比37.6%増)で着地したようだと発表。更に、前期の期末配当予想を11円増額して40円としており、材料視された。売上高は計画を35億円上回る730億円(同13.5%増)と上振れして着地したようだ。米国市場の需要が高水準で推移したほか、円安も寄与。仕入価格と製造原価の上昇を受け、一部を販売価格に反映したことや、収益性の高い製品の出荷が増加したことも、収益を押し上げたという。年間配当予想は64円(同14円増配)となる。
■ナブテスコ <6268> 2,841.5円 (+221.5円、+8.5%)
東証プライムの上昇率9位。ナブテスコ <6268> [東証P]が3日続急伸。制御装置の大手メーカーで産業用ロボット向け精密減速機はグローバルベースで約6割と断トツの商品シェアを誇っている。産業用ロボットは中国景気低迷の影響を受け厳しい環境にあるものの、足もとの業績は会社側の想定を上回る。前日4月30日取引終了後に24年12月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の128億円から135億円(前期比22%減)に増額した。これを手掛かり材料に投資資金が流入した。株価はここ数年来の大底圏でもみ合っていたが、先行きの業績回復色が見えてきたことで、グローバルニッチトップの実力を評価する買いが入り始めた。
■アイネス <9742> 1,708円 (+121円、+7.6%)
東証プライムの上昇率10位。アイネス <9742> [東証P]が3日続急伸。同社は4月30日取引終了後、25年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比39.0%増の40億円としていることや、年間配当計画を前期比5円増配の55円としていることが好感されたようだ。売上高は同8.5%増の440億円を見込む。自治体システム標準化対応や次世代ソリューション開発投資の遂行、人工知能(AI)を活用した事業基盤の高度化を通じてデジタルトランスフォーメーション(DX)企業への進化を遂げるとしている。
■双日 <2768> 4,279円 (+220円、+5.4%)
双日 <2768> [東証P]が3日続急伸。1日午後0時30分ごろに発表した25年3月期連結業績予想で、純利益1100億円(前期比9.2%増)を見込み、年間配当予想を前期比15円増の150円としたことが好感された。オーストラリアの中古車事業の回復を見込むほか、省エネルギーサービス、航空機関連取引などの伸長を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高2兆4146億円(前の期比2.6%減)、純利益1007億6500万円(同9.4%減)だった。同時に、27年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。ROE(自己資本利益率)を12%超に引き上げるほか、純利益1200億円超を目指すとしている。
■TWOST <7352> 1,626円 (+61円、+3.9%)
TWOSTONE&Sons <7352> [東証G]が大幅反発。1日の寄り前に、子会社Digital Arrow Partnersが運営する「Expert Partners Marketing」の登録者数が5000人を突破したと発表しており、好材料視された。「Expert Partners Marketing」は、23年4月に提供を開始した企業のマーケティング課題をプロマーケターが解決するサービス。デジタル広告市場の拡大に伴いマーケティング人材のニーズはより高まっている一方、企業においてマーケティング人材の採用が困難になっていることから同サービスへのニーズも高まっており、今回の登録者数5000人突破につながった。
■CTS <4345> 758円 (+18円、+2.4%)
シーティーエス <4345> [東証P]が3日続伸。4月30日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比5.9%増の29億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、年間配当予想は同2円50銭増配の25円とした。同時に自己株式の消却についても公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。今期の売上高は前期比8.2%増の120億円を計画する。労働力不足にあえぐ建設業ではICTの活用が更に活発化すると想定。デジタルデータサービス事業の事業機会が一段と拡大するとの見方を示している。また、同社は発行済み株式総数の2.3%に相当する自己株式100万株について、5月15日に消却する予定。24年3月期の売上高は前の期比2.7%増の110億9000万円、経常利益は同2.3%増の27億8500万円だった。
■エフピコ <7947> 2,600円 (+60円、+2.4%)
エフピコ <7947> [東証P]が続伸。前日4月30日の取引時間中に2465円まで下押し年初来安値を更新したばかりだが、結局下ヒゲ陽線で引け、きょうは改めて買い優勢に傾いたことから株価の底が入った印象を受ける。食品トレー容器のトップメーカーで、プラスチックの割合を軽減した高付加価値製品が伸びて利益率の改善に結実している。前日取引終了後に発表した25年3月期の業績予想は、売上高が前期比6%増の2360億円、営業利益が同8%増の178億円と増収増益を確保する見通し。これを受けて見直し買いを誘導したようだ。また、24年3月期の年間配当は前の期実績に対し10円増配となる57円としており、株主還元にも前向きな姿勢もポジティブ視されたもようだ。
■スズケン <9987> 4,738円 (+76円、+1.6%)
スズケン <9987> [東証P]が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の2兆3267億円から2兆3864億円(前の期比3.1%増)へ、営業利益が249億円から348億円(同6.7%増)へ、純利益が242億円から290億円(同42.5%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。抗悪性腫瘍剤の市場拡大やスペシャリティー医薬品の新薬が寄与したことに加えて、新型コロナウイルス関連商材(治療薬・診断薬その他)の売り上げが想定よりも上振れたことなどが要因としている。また、販管費の抑制に継続して取り組んだことなども寄与した。
■T&D <8795> 2,618.5円 (+41.5円、+1.6%)
T&Dホールディングス <8795> [東証P]が3日続伸。4月30日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、経常収益が2兆5600億円から3兆2100億円(前の期比0.1%減)へ、最終利益が870億円から990億円(前の期1321億5000万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。子会社T&Dフィナンシャル生命保険で、23年4月に販売を開始した円貨建一時払い商品の新契約業績が想定を上回り保険料等収入が想定よりも増加したことが要因という。また、運用収支の増加なども寄与した。
■三菱倉 <9301> 5,310円 (+71円、+1.4%)
三菱倉庫 <9301> [東証P]が3日続伸。4月30日の取引終了後に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2700億円(前期比6.1%増)、営業利益200億円(同5.6%増)、純利益366億円(同31.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比40円増の160円としたことが好感された。物流事業で海上運賃単価の正常化に伴う国際運送取扱事業の収入減が予想されるものの、前期に連結化したキャバリエ・ロジスティクス・グループの通年寄与による医薬品の取り扱い拡大や自動車関連貨物の取り扱い増加が見込まれている。また、不動産賃貸事業で芝浦ダイヤビルディング、須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業の新規施設が稼働するほか、マンション販売事業における販売収入も増加する見通しで業績を牽引する。なお、24年3月期決算は、売上高2545億700万円(前の期比15.3%減)、営業利益189億4100万円(同17.7%減)、純利益277億8700万円(同2.1%増)だった。
■荏原 <6361> 13,280円 (+170円、+1.3%)
荏原製作所 <6361> [東証P]が3日続伸。ポンプの最大手メーカーで環境関連装置では頭抜けた実績を持つが、半導体製造装置分野への展開力にも定評がある。特に半導体ウエハーを研磨するCMP装置では世界屈指の商品競争力を誇っている。国内で半導体生産設備を強化する動きが相次ぐなか、直近では米マイクロン・テクノロジー
※1日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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