東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が1200を超え、全体の7割超を占めた。セクター別では、鉱業、パルプ紙、金属製品、医薬品、建設など29業種が上昇。一方、保険、証券商品先物、海運、銀行の4業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、テルモ<4543>、富士フイルム<4901>、東京海上<8766>が軟調だった。
前日の米国市場の流れを受けて買いが先行して始まったが、さすがに節目の42000円まで一気に駆け上がったこともあり、過熱感は警戒されやすいところであろう。また、11日の米国市場では6月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることも、手控え要因につながったと考えられる。とはいえ、日経平均株価は42000円を上回っての推移を続けており、押し目待ち狙いの買い意欲は強いと考えられる。明日はCPIの結果を受けた米国市場の動向に加えて、オプションSQに絡んだ売買の影響を受けやすいだろう。
利食いが強まる局面においては、押し目買いの好機になりそうである。週末要因のほか、国内では3連休に入ることもあり、国内勢は積極的な売買を手控える一方で、海外勢による日本株買いの動きが強まる展開も期待されそうである。日経平均株価はボリンジャーバンドの+2σを支持線とした強いトレンドを継続しているが、+2σは4万1910円辺りに位置しており、同水準に接近する場面では押し目買いに向かわせそうだ。
<CS>
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