大阪6月限
日経225先物 38210 -670 (-1.72%)
TOPIX先物 2709.5 -40.5 (-1.47%)
日経225先物(6月限)は前日比670円安の3万8210円で取引を終了。寄り付きは3万8720円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8715円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。直後に付けた3万8760円を高値にショートが強まり、前場中盤にかけて3万8390円まで売られた。その後は3万8390円~3万8520円辺りで下げ渋る場面もあったが、前場終盤にかけて下へのバイアスが強まり、ランチタイムでは3万8210円まで下落幅を広げた。
後場に入り3万8350円まで買い戻す動きもあったが、決算を発表したトヨタ自動車 <7203> [東証P]が初動で4%を超す下落となったことをきっかけにショートが入り、一時3万8160円まで売られる場面も見られた。その後、トヨタは一時プラス圏を回復するなど切り返したものの、先物市場ではカバーの動きが限られた。
日経225先物は寄り付き後ほどなくして25日移動平均線(3万8700円)を明確に下放れる形となり、ランチタイムで75日線(3万8230円)を下回ってきた。為替市場で円相場が1ドル=155円台と円安に振れて推移しており、為替介入への思惑などから神経質にさせたようである。また、トヨタの決算反応を受けて、短期筋のショートを誘う格好にもなったと考えられる。
結局は25日線に上値を抑えられる形となり、75日線水準での底堅さがみられるかが注目されそうだ。オプション権利行使価格では朝方の3万8750円から3万8250円水準まで切り下げるなか、週末にはオプションSQ(特別清算指数算出)を控えているため、3万8000円割れを狙った動きなども意識されてきそうである。3万8000円に接近するようだと、ボリンジャーバンドの-1σが位置する3万7810円辺りが射程に入ってくるだろう。
決算発表がピークを迎えるなかで商いは膨らみづらく、短期的な売買に大きく振られやすい需給状況であり、スキャルピング中心のトレードになりそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。一時14.16倍に上昇する場面も見られたが、同水準で推移している200日線に上値を抑えられる形となった。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]などが日経平均型の重荷となった。週末には東エレクの決算発表を控えていることもあり、方向性としてはNTショートが入りやすいだろう。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万1058枚、ソシエテジェネラル証券が1万9650枚、サスケハナ・ホンコンが7236枚、SBI証券が3113枚、JPモルガン証券が2707枚、バークレイズ証券が2690枚、野村証券が1997枚、日産証券が1753枚、ビーオブエー証券が1519枚、モルガンMUFG証券が1259枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4075枚、ソシエテジェネラル証券が2万2095枚、バークレイズ証券が5900枚、JPモルガン証券が5314枚、モルガンMUFG証券が4894枚、ゴールドマン証券が3663枚、サスケハナ・ホンコンが3518枚、ビーオブエー証券が2714枚、野村証券が1511枚だった。
株探ニュース
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