■JKHD <9896> 1,204円 (+56円、+4.9%)
東証プライムの上昇率10位。JKホールディングス <9896> [東証P]が大幅高で4日続伸。7日の取引終了後、上限を165万株(発行済み株数の5.53%)、または18億9420万円とする自社株を8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。今朝、161万4000株(総額18億5287万2000円)を取得した。あわせて、自社株80万株(発行済み株数の2.51%)を3月24日付で消却すると発表しており、これらを好感する買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は3104万16株となる予定だ。
■高島屋 <8233> 2,016円 (+86円、+4.5%)
高島屋 <8233> [東証P]が大幅反発、新値街道に復帰したほか、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> [東証P]も昨年来高値更新、三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]や丸井グループ <8252> [東証P]といった百貨店株が軒並み高に買われた。ここ水際規制の緩和で中国人観光客なども加わり、インバウンド需要が一段と増勢基調にある。国内の小売関連セクターの中でも高額商品を販売する百貨店にとって、訪日客の購買需要は強力な追い風となる。来週15日には2月の訪日外客数が発表される予定で、これを先取りする形で幅広く買いを呼び込んだ。
■アドソル日進 <3837> 1,634円 (+69円、+4.4%)
アドソル日進 <3837> [東証P]が大幅高で5日続伸。7日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を11億2000万円から12億1000万円(前期比11.2%増)へ、純利益を7億8600万円から8億3000万円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を19円から20円へ引き上げたことが好感された。売上高は128億円(同4.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、DX案件が事業領域を問わず拡大していることに加えて、ソリューション展開やコンサルティング案件が順調に拡大していることなどに伴い収益性が向上していることが要因としている。なお、年間配当予想は38円(前期36円)となる。
■リリカラ <9827> 513円 (+20円、+4.1%)
リリカラ <9827> [東証S]が大幅高で5日ぶりに反発した。7日の取引終了後、ティーケーピー <3479> [東証G]の河野貴輝社長が代表者のリバーフィールド(東京都中央区)による保有比率が上昇したことが明らかになり、需給的な思惑をもとにした買いが入ったようだ。財務省に7日提出された変更報告書によると、有価証券の保有及び管理などを事業内容とするリバーフィールドによるリリカラ株式の保有比率は16.93%から18.31%に上昇した。保有目的は純投資。報告義務発生日は2月28日となっている。
■双日 <2768> 2,805円 (+80円、+2.9%)
双日 <2768> [東証P]が4日続伸、連日で昨年来高値を更新した。7日、同社と金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、2011年に共同で設立した日豪レアアース(JARE)を通じ、オーストラリアのライナス社へ総額2億豪ドル相当の追加出資を決定したと発表した。また、今回の出資に伴い、ライナスが生産するマウント・ウェルド鉱山由来のジスプロシウム及びテルビウムの最大65%を日本向けに供給する契約を締結した。電気自動車(EV)や風力発電のモーター用磁石などに用いられるレアアースの需要が高まるなか、今後の業績への好影響を期待した買いが集まったようだ。今回の契約は、日本企業が参画する鉱山からの重希土類の一貫生産プロジェクトにおける初の日本向け供給契約となるという。軽希土類に加え、重希土類の日本市場向けの供給を可能にし、日本の需要家への安定供給を目指すとしている。
■鳥貴族HD <3193> 2,073円 (+59円、+2.9%)
鳥貴族ホールディングス <3193> [東証P]が続伸。7日の取引終了後に発表した2月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比2.7倍と高水準の増収基調が継続したことが好感された。客数が同2.6倍と増えたことが牽引したほか、客単価も同3.8%増となった。なお、15ヵ月連続で前年実績を上回ったことになる。
■アプリックス <3727> 144円 (+4円、+2.9%)
アプリックス <3727> [東証G]が続伸。7日の取引終了後、同社の「Bluetooth Low Energyモジュール」の累計出荷台数が70万台を突破したと発表しており、好材料視された。同社の「Bluetooth Low Energyモジュール」は、これまで空気清浄機や浄水器などの顧客の製品や、手軽にビーコンを使ったサービスが開始できるロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」に搭載されている。同社では今後もモジュールを使用した製品やサービスを継続的に提供するとしている。
■日道路 <1884> 7,360円 (+160円、+2.2%)
日本道路 <1884> [東証P]が上伸。8日午後1時30分ごろ、23年3月期に記念配当100円を実施すると発表しており、これが好感された。投資有価証券売却益を特別利益に計上したことによる一時的な収益に対応する還元として行う。年間配当額は従来予想の普通配当180円とあわせ、280円(前期210円)となる見通し。
■Gセキュリ <4417> 5,950円 (+120円、+2.1%)
グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が3日続伸。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。同社は中堅・中小企業を主要顧客として、 サイバーセキュリティーに関する教育サービスなどを展開。中堅・中小企業のサイバーセキュリティー対策余地は大きく、行政や民間企業でのサイバーセキュリティー人材育成需要も追い風となっている。23年3月期の連結営業利益は前期比59.3%増の7億100万円への最高益が見込まれているが、同証券では24年3月期の同利益は10億5000万円と一段の増益を予想している。
■ニトリHD <9843> 15,605円 (+240円、+1.6%)
ニトリホールディングス <9843> [東証P]が反発。JFEホールディングス <5411> [東証P]が7日の取引終了後、JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)の土地の一部をニトリHD傘下のニトリに売却すると発表したことが好感された。JFEスチールは23年9月を目途に京浜地区の高炉等設備の休止を予定しており、それに伴い立地する扇島エリアやその周辺エリアの土地利用転換を検討している。今回売却するのは、現在倉庫として賃貸している扇町エリアの土地20万7913平方メートルで、売却益は450億円程度としている。
■オートバクス <9832> 1,488円 (+21円、+1.4%)
オートバックスセブン <9832> [東証P]が5日続伸し昨年来高値を更新。7日の取引終了後に発表した2月度の月次売上概況(速報)で、国内既存店売上高が前年同月比0.3%増となり、15ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日日数は前年より1日少なかったものの、既存車のメンテナンス需要を背景に量り売りオイルやプライベートブランドオイルが好調で、金額・数量ともに伸長したことが寄与した。また、車買取・販売は業販、小売がともに好調に推移した。
※8日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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