日経平均は3週間ぶりに史上最高値を更新【クロージング】
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が800を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、非鉄金属、銀行、情報通信、電気ガス、電気機器など17業種が上昇。一方、医薬品、輸送用機器、繊維製品、鉄鋼、金属製品など16業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、アドバンテス<6857>、フジクラ<5803>、コナミG<9766>、東エレク<8035>が堅調で、ソフトバンクGとアドバンテスの2銘柄で日経平均を約336円押し上げた。半面、ダイキン<6367>、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、デンソー<6902>、中外薬<4519>が軟調だった。
前日の米国市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待が相場を支えた。エヌビディアが買われるなかで、ナスダック指数が最高値を更新し、SOX指数も上昇したことが支援材料になった。また、複数の海外メディアが「日銀が早ければ年内にも追加利上げを検討していく方針」と伝えたことから、金利上昇による利ざや改善期待からメガバンクなど金融株にも値を上げる銘柄が目立っていた。
日経平均は最高値を更新したが、指数寄与度の大きい銘柄が押し上げた結果と言える。自民党総裁選、総裁選後の衆院解散、FRBによる大幅な利下げなど、様々な思惑が交錯する状況であるが、基本的には週末に控えている9月限の先物・オプション特別清算指数算出(SQ)に絡んだヘッジ対応の影響が大きいだろう。そのため、SQ通過後の需給動向を見極める必要がありそうだ。
<CS>
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