■サーバワクス <4434> 3,135円 (+164円、+5.5%)
サーバーワークス <4434> [東証P]が急反発。13日、コンタクトセンターの負荷低減につながる「クラウドコンタクトワークスペース」の提供開始を発表しており、株価の支援材料となったようだ。米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)によるクラウドベースのコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」向けに、受発信を便利に行うための機能や、チームで業務を行うために必要なダッシュボード機能を備えた。
■サンケン <6707> 12,740円 (+640円、+5.3%)
サンケン電気 <6707> [東証P]が急反発。 パワー半導体の大手メーカーで、業績は絶好調に推移、24年3月期営業利益は前期比45%増の380億円予想と過去最高利益を大幅に更新する見込み。世界的に販売台数が増勢にある電気自動車(EV)関連向けパワー半導体の生産能力増強に動いており、中期的な収益寄与に期待が高まる。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、信用倍率は直近データで0.9倍、日証金では貸借倍率0.3倍となっていることで上値が軽い。
■エムスリー <2413> 3,193円 (+159円、+5.2%)
エムスリー <2413> [東証P]が急反発。13日は金利低下を背景とした米ハイテク株の上昇を受け、東京市場でもグロース株への買い戻しが顕在化している。そのなか、グロース株の象徴である同社株にも上値を見込んだ押し目買いや買い戻しが活発化した。医薬品情報サービスや医療従事者向けに会員制サイトを展開し、製薬マーケティング支援業務を主力展開。世界600万人以上の医師が利用する巨大なプラットフォームが同社の最大の強みだ。長年にわたりトップラインの拡大が続いており、利益面でも25年3月期は2ケタ成長路線に復帰する公算が大きいとみられている。
■CSP <9740> 3,045円 (+147円、+5.1%)
セントラル警備保障 <9740> [東証P]が急反発。同社は12日取引終了後、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比41.3%増の15億6200万円となり、上半期計画の19億8000万円に対する進捗率が78.9%となっていることが好感されたようだ。売上高は同9.1%増の177億3100万円で着地。広島サミット関連の臨時警備が好調だったことなどから、主力のセキュリティー事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績見通しは従来計画を据え置いている。
■ACSL <6232> 1,383円 (+61円、+4.6%)
ACSL <6232> [東証G]が大幅反発。12日の取引終了後、エストニア企業との戦略提携覚書(MOU)締結について発表した。送電線点検用途の ドローンの導入に向けた契約となっており、今後の収益貢献を期待した買いが集まったようだ。MOUを締結したのは、AIを利用した送電線点検画像診断ソフトウェアを提供するHepta Airborne社。欧州や中南米市場を中心に、今後2年間で300台以上の点検用途のドローンの導入を目指すという。
■ソニーG <6758> 13,010円 (+560円、+4.5%)
ソニーグループ <6758> [東証P]が6日ぶり大幅反発。13日付の日本経済新聞朝刊は、「ソニーグループがゲーム事業の研究開発に重点的に投資する」と報じた。機器売り切りのハード型から課金型へのビジネスモデルを変化させていることが背景にあるという。ゲーム事業の成長を期待した買いが入ったようだ。日経新聞によると、24年3月期のゲーム事業の研究開発費を3000億円近くとし、前期の2711億円から増やすもよう。ソニーG全体の研究開発費の約4割を占める規模となる。現実世界と仮想空間が融合する「複合現実」などの新市場で競争力を強化していくとも伝えている。
■アドテスト <6857> 20,540円 (+755円、+3.8%)
アドバンテスト <6857> [東証P]が大幅反発。そのほか、東京エレクトロン <8035> [東証P]など半導体製造装置の主力銘柄が総じて頑強な値動きをみせた。前日12日の米国株市場では金利低下を背景にハイテク株中心に買われる展開となったが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2%近い上昇で4日続伸と上値指向を強めている。東京市場でも相対的に出遅れる半導体セクターへのリバウンド狙いの買いを誘導したようだ。ただ、外国為替市場で足もと急速な円高が進んでおり、これが株価の上値を押さえる要因となっている。
■ローム <6963> 13,645円 (+355円、+2.7%)
ローム <6963> [東証P]が反発。12日の取引終了後、出光興産 <5019> [東証P]子会社のソーラーフロンティアが宮崎県内に持つ旧国富工場を取得することで同社と基本合意したと発表した。SiC(炭化ケイ素)パワー半導体を中心に生産能力の拡大を図るといい、事業拡大への取り組みを評価した買いを集めたようだ。取得時期は今年10月を予定しており、ロームグループの主力生産拠点として活用するとしている。
■ベル24HD <6183> 1,383円 (+34円、+2.5%)
ベルシステム24ホールディングス <6183> [東証P]が3日ぶり反発。12日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比微増の393億7000万円、最終利益は同15.1%増の29億4400万円となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は33%台と順調な滑り出しとなっており、買いを集める要因となったようだ。売上収益面では、人材・教育関連やキャッシュレス決済関連業務が好調で、ワクチン関連業務の減少を補った。ベトナム子会社の連結子会社化に伴う段階取得に関する差益や、持ち分法適用会社のTBネクストコミュニケーションズと、タイのTrue Touchが黒字に転じたことによる投資利益の計上、法人所得税費用の減少も増益要因となった。
■オービック <4684> 23,110円 (+530円、+2.4%)
オービック <4684> [東証P]が反発。13日付の日本経済新聞は「オービックの2023年4-6月期の連結営業利益が、前年同期比14%増の170億円強だったことがわかった」と報じた。4~6月としては20年連続で過去最高を更新する、という。中堅や大手企業を中心に統合基幹業務システム「オービック7」の新規導入が増えたことが業績を牽引する見通しだ。同社は4-6月期決算の発表を25日に予定している。
■ファストリ <9983> 35,450円 (+590円、+1.7%)
ファーストリテイリング <9983> [東証P]が続伸。13日、日経平均株価は上げ幅が一時500円を超えた。先物買いが裁定取引を伴って指数に対するウエートの高い同社株を押し上げたようだ。更に、ファストリは13日の取引終了後に、23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の決算発表を行う予定しており、直近で決算発表を行ったアパレル企業の業績回復が目立つなか、決算内容を期待した買いも株価の支えとなったようだ。
■ZHD <4689> 394.1円 (+6.4円、+1.7%)
Zホールディングス <4689> [東証P]が続伸。2月3日につけた年初来高値428円80銭も視界に入ってきた。12日に傘下のLINEとZHDの国内金融事業を統合すると発表、新会社「LINEヤフー」を10月に発足させるが、これに合わせ、重複する金融事業を再編する方針にある。前日12日の取引時間中には、傘下の決済アプリ会社PayPayが米国株市場への上場を検討していると伝わり、株価を急動意させたが、足もとでグループ会社を含めた事業再編の思惑が株価を強く刺激した。
■INPEX <1605> 1,684円 (+16円、+1.0%)
INPEX <1605> [東証P]が4日続伸。株価は連日の年初来高値に買われた。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日11日比0.92ドル高の1バレル=75.75ドルに上昇。一時76.15ドルまで値を上げ5月上旬以来の高値をつけた。6月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.0%の上昇となり、市場予想(3.1%)を下回った。米金融引き締めの長期化懸念が後退したことで、原油需要の拡大に対する期待が膨らんだ。
※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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