<動意株・21日>(大引け)=ファナック、タダノ、KNTCTなど
タダノ<6395.T>=小幅ながら5日続伸。国内では防災意識の高まりなどで引き続き建設用クレーンの需要が旺盛。特に、「学校をはじめ防災拠点施設の耐震工事が高水準」(証券系調査機関)であり、同社のビジネスチャンスにつながっている。PERは16倍近辺と特段の割安感はないものの、最終利益は2.3倍の変化率をみせた13年3月期に続き、14年3月期も6割強の増益で120億円が見込まれるなど急成長。
KNT-CTホールディングス<9726.T>=上げ足が一段と加速。15日に2008年9月以来5年4カ月ぶりとなる200円大台乗せを達成したが、株価の急騰とは裏腹に、11月末を境に信用買い残は逆に減少が続いており、好需給を背景に新値街道を走る展開となっている。富士山の世界遺産登録や、2020年の東京オリンピック開催など、中期的にも訪日外国人の増勢が見込まれる状況下、収益環境に吹く追い風は強い。
滝沢鉄工所<6121.T>=一時、ストップ高。同社は20日、大引け後にロシアのKovrov Electromechanical Plant(KEMP社)と業務提携したことを発表、これを好感している。今回の提携によりKEMP社は、滝沢鉄の新型複合旋盤TS-4000をロシアでセミノックダウン生産し、TAKISAWA-KEMPブランドとしてロシア国内で販売していく方針。KEMP社は油圧機器、農業機械などの製造販売を展開しており、同社との連携でロシアでの事業展開に期待が高まっている。
図書印刷<7913.T>=大幅続伸。07年5月以来6年8カ月ぶりとなる400円台乗せ。主力の出版印刷は出版不況の中で部数減の逆風を受けているものの、注力する電子書籍への展開が材料視されている。また、アベノミクスによる景気回復を受けて商業印刷の回復が収益を下支えする。退職給付金の一部を確定拠出型年金に移行したことによる特別利益計上に伴い、14年3月期最終利益は前期比2.8倍と急増見通し。土地含み関連株としての側面も指摘される。
アドバネクス<5998.T>=続伸。中段での三角もち合い形成を経て短期資金攻勢が再開、出来高を膨らませ上値追いが鮮明だ。世界的な自動車生産の回復を追い風に自動車向け精密ばねが好調なほか、英国での医療機器向けも需要拡大を享受している。14年3月期は営業利益が前期比64%増の7億円見通し。株価の瞬発力には定評があり、低位株物色の流れに乗るかたちで人気化している。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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