東京株式(大引け)=195円安、イエレンFRB議長講演前で売り優勢
大引けの日経平均株価は前日比195円24銭安の1万6360円71銭と続落。東証1部の売買高概算は15億4608万株、売買代金概算は2兆391億円。値上がり銘柄数は350、対して値下がり銘柄数は1519、変わらずは104銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の欧米株市場が総じて軟調に推移したことを引き継ぎ、主力株中心に広範囲に売りが優勢となった。日本時間今晩に予定されるイエレンFRB議長のジャクソンホールでの講演を前に、この結果を見極めたいとの思惑が足もとの持ち高を減らす動きにつながり、全般相場の下げ要因となった。日経平均は後場下げ渋る場面があったが、終盤になって改めて売り直された。ファミリーマート<8028.T>の日経平均採用に絡み、同銘柄以外の銘柄への売り圧力が相場の下げを助長したとの見方も出ている。値下がり銘柄数は1500を超え、全体の77%の銘柄が下落した。なお、値がさ株が売買の中心となった関係で売買代金は増勢となり、2兆円をわずかながら5日ぶりに上回っている。
個別では、ファミリーマートが指数組み入れに伴う買い需要を背景に売買代金断トツとなったが、株価は後場終盤に急速に軟化した。円高懸念が燻ぶるなかでトヨタ自動車<7203.T>が下落、ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>なども値を下げた。ニトリホールディングス<9843.T>も安い。5~7月期決算低調のアインホールディングス<9627.T>が急落、三和ホールディングス<5929.T>も大きく売られた。
半面、花王<4452.T>が上昇、信越化学工業<4063.T>、東京エレクトロン<8035.T>も堅調。関西スーパーマーケット<9919.T>がストップ高に買われ、オハラ<5218.T>、星光PMC<4963.T>なども値を飛ばした。東邦チタニウム<5727.T>が大幅高、昭和電工<4004.T>、太平洋セメント<5233.T>などの上昇も目立つ。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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