チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ヨコオ <6800> 【 1→1】
「車載通信機器が改善、回路検査用コネクタと無線通信機器は引き続き堅調」
22/3期1Qは、(1)売上げの6割強を占め中核の車載通信機器セグメントにおいて半導体不足の影響等により取引先の生産が伸び悩む中でも売上高がシェア拡大等によりコロナ禍前の20/3期1Qの水準を上回り、セグメント利益は物流費高騰や部材調達難に伴う調達コスト増などの外部環境悪化影響を受けた中でも大幅増となり僅かとはいえ黒字化したこと、(2)主要生産拠点であるマレーシア工場の稼働がコロナ禍でのロックダウン影響等により低下を余儀なくされる中でも、成長分野として期待される回路検査用コネクタセグメントの販売が想定以上に好調なことから上期計画を上方修正したこと、などがポジティブに評価できる決算となった。
予想ROE:12.0% PBR:1.7倍、来期予想PER:13.4倍、来期予想EPS成長率:6%株価(9/17終値):2,642円
Fモデルによる理論株価:3,713円(9月15日by高田悟)
イチネンホールディングス <9619> 【 1→1】
「1Q業績は堅調、22/3期は好発進、16日、中間配当予想増配を発表」
22/3期1Q(4-6月)の営業利益は前年同期比50.7%増の23.23億円となった。その他を除く全ての事業セグメントの売上げが前年を上回ったことによる。特に中核の自動車リース関連(リース契約台数増加に加え、中古車市況好調から車両処分販売単価が増加)と機械工具販売(猛暑により空調工具等が好調)想定以上に好調で1Q着地は計画を上回り上期(4-9月)営業利益計画の58%を遂行。良好な計画遂行からTIWは上期計画超過達成を予想。配当予想増額修正は上期決算への同社の自信の現れとTIWではみている。
予想ROE:11.4% PBR:0.8倍、来期予想PER:6.6倍、来期予想EPS成長率:6%株価(9/17終値):1,378円
Fモデルによる理論株価:2,076円(9月17日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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