後場は日銀のETF買い入れへの思惑もあったが、グローベックスの米株先物が弱い動きをみせていたこともあり、後場寄り付き直後には23272.23円と23300円を下回る局面もみられた。その後は23300円を上回っての下げ渋る流れとなったが、支持線として意識されていた5日線を割り込んでいる。
東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは陸運、空運、非鉄金属、鉄鋼、輸送用機器、ゴム製品が軟調。半面、倉庫運輸、繊維、海運、小売、その他金融、パルプ紙、医薬品がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、TDK<6762>が軟調。一方で中外薬<4519>、トレンド<4704>、NTTデータ<9613>が小じっかり。
利食い優勢の展開となったが、円相場が円高に振れて推移していたほか、グローベックスの米株先物の弱い値動きが神経質にさせたようである。また、4連休を控えていることもあってポジションを積み上げる流れには向かいづらく、足元で強い値動きをみせていた銘柄へはいったん利益を確定させる流れに向かわせたようである。一方で、需給状況が悪化した訳ではなく、センチメントも良好な中、個人主体の資金は引き続き新興市場の中小型での値幅取りを活発化させているようである。
明日は連休前の週末ということもあり、こう着感の強い相場展開が続くことになりそうである。また、ティックトックの行方にも神経質になりやすく、トランプ大統領の判断待ちとなる。また、米国ではSQを控えているため、需給的には大きく振れやすいところでもある。もっとも、バリュー株へのシフトも意識されているほか、新政権に対する期待感から押し目買い意欲は強そうである。米株安の流れから売りが先行する局面においては、押し目狙いのタイミングにもなりそうである。
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