東証1部の騰落銘柄は値下り数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは空運、建設のみがプラスとなり、31業種が下落。石油石炭、その他製品、卸売が2%を超える下げとなったほか、化学、その他金融、ガラス土石、倉庫運輸の弱さが目立つ。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテのほか、NTTデータ<9613>、TDK<6762>、京セラ<6971>、テルモ<4543>が重石になった。
米中間選挙の結果を見極めるまではポジションを大きく傾ける流れにはなりづらく、リバランス中心の売買となっているようである。また、上海市場の弱い値動きがポジション圧縮に向かわせる一因となったほか、今週は1200を超える企業の決算発表が予定されていることも様子見姿勢につながっている。
明日も米中間選挙の結果待ちとなるため、調整含みの相場展開に向かいやすいところである。一方で、マザーズ指数は上げ幅を縮めたものの、1.6%の上昇と強い動きをみせている。物色対象に広がりは見られていないものの、個別に強い動きもみせてきている。これまでの大幅な調整局面、その後の下げ渋りによっていったん需給整理はピークを通過したとみられ、短期的な売買が中心ながらも落ち着きがみられてくる可能性がある。小型株ファンドの募集開始も需給面での下支えとして意識されやすいところであろう。需給懸念が完全に払しょくされた訳ではないが、米中間選挙での波乱が警戒される半面、短期資金は中小型株に向かいやすいだろう。
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